ある時、グレースチャペル教会の牧師と役員が挨拶に来られ、後日その教会に集会のため呼ばれました。その間、その初対面の役員の夢を見ました。

 

集会日には道中、私の一本先の電車で人身事故があり、遅れて教会に到着してメッセージを短めに終えましたが、集会後、牧師室で私は夢で示された内容を語りました。

 

私の夢ではその役員が過去に数億円の借金を抱えていたのに、私に出会った直後にすべてが解決される!

その後、彼はアメリカに行き、福音ビジネスのチャンスを掴み、その後は教会関係の仕事を始めるという内容でした。

 

あまりに突拍子もない内容だから正直、話すか否か悩みました。大胆に神様の啓示と思って話して外れたら恥ずかしい講師となって私は自爆です。しかも私が何者だからといって私に出会った直後に数億円の借金すべてがなくなりアメリカでしょうか。

 

現実、数億円の借金、そんな人は多くはいませんし、外れた場合この紳士的なご年配の役員を侮辱しかねない失礼な内容です。

一方、内なる聖霊様は「大胆に語りなさい!」と私をうながされるので、内なる葛藤の後、賜物の力を信じて決断を下し、自爆覚悟で語りました。

 

「あの、お伝えしたい神様の啓示があるのですが、外れたらすいませんね。」とみじめな前置きをしてから謙遜に半分だけ、借金が全額なくなるところまで語りました。

 

するとその役員いわく

「数億円の借金・・・。今まで事業でこぼした総額はそれ位でしょう。あと残りの負債は五千万円で私の最後の家と土地を売却して最後の負債がなくなりますが、実はちょうど明日、一年以上かかった財務処理の決算がようやく降りて完済するところです。明日から借金は全額なくなります。当たってます。」

 

的中!正直で謙遜な人だと感心しましたが、その後のアメリカの希望も加えて話し、励ましてあげました。後日、消息をお聞きしますと、まさにそのとおりの歩みをされていました。聖霊様の賜物は自爆を恐れず、人間的計算を捨てて、勇気で大胆に用いなければなりません。イエス様を信じると確かに不思議なことが沢山あります。

神様が生きておられるからです。

 

「その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。その日、わたしは、しもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。」(ヨエル書二章二十八 二十九節)