意識変化は聖書


ある教会にとても気弱な電気会社の社長がいて、社長業を引き継ぐ自信がなく、「自分には無理だ」と恐れ、いつも「どこかへ蒸発してしまおう」と思い悩む日々が続いていました。

そんな時、聖書の一節が彼の心を捉えたのです。

「私は私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリピ4:13)。
彼は洗面所の前に、そのことばを張り、毎朝毎晩、鏡に映る自分に向かって、そのことばを宣言し10年が経ちました。従業員10数名だった会社は、今では50名、不況の波を乗り越え、業績を伸ばし続けています。何がこの意気地なしで気弱な男を自信に溢れた男にしたのでしょうか?
それは毎朝毎晩の「私は私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」というみことばの宣言による意識革命です。繰り返し語ることばが、次第に彼の心と思いとを占領し、やがて自信に満ちた言葉となり、態度となり、行動となったのです。

 

2日2晩抱き続けた

 

ある時、犬養道子さんはインドネシアの難民キャンプに行きました。
「すべきことは、収容の場と薬と水を与えること」
まずはじめに、彼女はそう考えました。ところが、一番重要なものがない限り、どん底の環境にいる人々には薬や水も受け入れられないという体験をしたのです。
その重要なものとは愛です!
親兄弟を殺され、一言も口をきかず、空を見つめたまま何も食べ物を口にしない、そんな一人の幼子がいました。このままでは幼子は確実に死んでしまいます。
しかし、無理やりに口をこじ開けるわけにもいかず、何もできません。
そんな幼子を2日2晩抱き続けたアメリカ人のボランティア・スタッフがいました。
2日経って、その幼子は、はじめて青年の目を見つめ、笑ったのです。
「自分を愛してくれる人がいる!」

その時から幼子は心を開き、青年は泣きながら、薬と食べ物を与えたのです!

「こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。」(第一コリント13:13)
「愛する者たち。私たちは、互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているのです。愛のある者はみな神から生まれ、神を知っています。愛のない者に、神はわかりません。なぜなら神は愛だからです」(第一ヨハネ4:7~8)