悔い改めの祈り  

 

僕はニューヨークでも名の知れた不良グループのサブ・リーダーでした。
弱い者や傷ついた人たちを見ると殺したくなる一方、一人になると怖くなり、急にお母さんに会いたくなって泣き叫んだりしていました。
そんなある日、僕たちは道でやせっぽちの男に出会いました。
その人は僕たちに「マンハッタンで暴力団のための集会をするから来てくれ」と言うんです。僕は反対したけれど、仲間が行くというので仕方なく参加することにしました。行ってみると、前の3列が僕たちのために取ってありました。
伝道者は、「聖霊は心の内側まで入って来られ、聖めることができる、そして人を、赤ん坊のように新しく出発させてくれる」と言いました。
僕は聖霊がどういうものだかはわからなかったけれど、突然それがほしくてたまらなくなりました。
そして伝道者が「祈ってほしい人は前に来てください」と言ったとき、真っ先に前に走り出てひざまずき、「イエス様。僕はこの町で一番汚い罪人です。どうか僕を変えてください」と生まれて初めて祈ったのです。
僕は自分に何が起こったのか全然わからなかったけれど、家に帰り、ドアを閉めた瞬間、あることに気がついてはっとしました。
全然怖くないんです! 自分を苦しめた孤独の恐怖がなくなっていました。
それだけじゃなく、まるで母が帰って来て、そばにいてくれているような気がしました。そして僕はポケットの中にあったマリファナを引き裂くと、窓の外に投げ捨てたのです。
次の日道を歩いていると、小さな子どもたちが僕のところに駆け寄ってきました。以前はあり得なかったことでした。
前は、子どもたちは僕を見ると、みんな逃げて行きましたから。
僕はその子どもたちが愛しくて、どうしていいかわからない気持ちになり、ただ彼らを抱きしめました。涙が頬を伝わりました。
僕は、自分が変えられたことをそのときわかったのです。