イザヤのメシア聖誕 もう一つの預言

イザヤ9章

 

イザ9:1 しかし、苦しみのあった所に、やみがなくなる。先にはゼブルンの地とナフタリの地は、はずかしめを受けたが、後には海沿いの道、ヨルダン川のかなた、異邦人のガリラヤは光栄を受けた。9:2 やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った。

 

苦しみのあった所 異邦人のガリラヤ 混血で民族性失った地域

ガリラヤの語源は、ガーリールで、「周辺」、「まわり」や「地域」で、「異邦人のガリラヤ」は「異邦人たちが住む周辺地域」という差別的な表現。ゼブルンの地とナフタリの地に重なるガリラヤ地方では、BC8にアッシリアの占領政策でユダヤ人を捕虜として連れ去り、その空いたガリラヤに他の捕囚民を入植させたり、アラムの王にも占領されたり、歴史的に絶えず「異邦化」されてきた地域。


はずかしめを受けた

Ⅰ列王9:10 ソロモンが主の宮と王宮との二つの家を二十年かかって建て終わったとき、9:11 ツロの王ヒラムが、ソロモンの要請に応じて、杉の木材、もみの木材、および、金をソロモンに用立てたので、ソロモン王はガリラヤの地方の二十の町をヒラムに与えた。9:12 しかし、ヒラムがツロからやって来て、ソロモンが彼に与えた町々を見たが、それは彼の気に入らなかった。9:13 それで彼は、「兄弟よ。あなたが私に下さったこの町々は、いったい何ですか」と言った。そのため、これらの町々はカブルの地と呼ばれた。今日もそうである。

 

カブルの地(値打ちのない地)ガリラヤの地方の二十の町

 

ヒラムはソロモンに120タラントの膨大な量の金を贈っていました。一方、ソロモンがお礼に与えた町々は、全く不釣り合いの値打ちのない地だったのです。モーセの律法でも、ソロモンが約束の地を異邦人のヒラムに与えるのは主のみこころではないことでした。結果的にヒラムがそれを拒否したためそれは実現しませんでした。ただ残ったのは、ガリラヤがはずかしめを受けたという記録だけ。

 

そんな苦難のガリラヤからイエス様は宣教開始!

かつてデンマークに一人の男の子が生まれました。彼が生まれたのは棺桶の中でした。お母さんは他人の汚れ物を洗って生計を立てていました。おばあさんは庭掃除をしてお金をもらい、おじいさんは精神病院に入っていました。本当に貧しい家に生まれ、極貧の生活の中で彼は育ちました。彼は大人になって恋をしましたが、恋をした相手にことごとくふられ、失恋ばかりでした。ついに彼は生涯独身で過ごしました。彼は70歳まで生きて、最後に言ったことばは、こうでした。

「私の人生は童話のように幸せでした。」

彼はアンデルセンです。アンデルセンはこのように言うことができた秘訣をこう言っています。

「私を愛し、私を助けてくださるイエス・キリストがいつも共にいて下さったからです。」

 

イザ9:2 「やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った。」