厚労省は明治製菓ファルマのコロナワクチン製造販売を承認。これは「次世代型」と言われるmRNAワクチンの進化。投与後に体内で成分が増える「自己増殖型(レプリコン)」です。

 

 

イエスの犠牲愛で呪いを砕く

 

アーネスト・ゴードン著「クワイ河収容所」をご存知でしょうか?
これを原作として、映画「クワイ河収容所の奇蹟」が製作されました。
この映画は「戦場にかける橋」という映画でも有名になった、第二次世界大戦中のタイで起こった実話です。
東南アジアで数万人のイギリス兵が日本軍の捕虜となります。
毎日35℃以上の熱帯雨林の中で、クワイ河にかかる鉄橋を作らなければならいという、過酷な強制労働が続きます。
弱った捕虜たちが毎日のように死んで行きます。
極限状態の収容所生活の中で、捕虜たちは次々とモラルを失い、“自分が生きていくためには他人はどうなってもいい”という考え方に堕ちていきます。

しかし、このような極限状態の中で、ほんの数人の捕虜たちの自己犠牲的な行為が収容所全体の雰囲気を全く変えてしまい、彼らの中にやさしさやいたわりの心が生み出されるのです。

たとえばこんな事がありました。
ある日の労働が終わり、工事用具の確認が行われました。
確認がすみ、宿舎へ帰る寸前というところで日本軍の捕虜監視兵が、シャベルが一本足りないと宣言しました。
「盗んだ者は一歩前に出てきて罰を受けろ!」と命令します。
しかし誰一人動きませんでした。
「全員死ぬ!全員死ぬ!」と逆上した彼は、捕虜たちを一通り眺めたうえで、左端の者から射殺しようとしました。

 その時、捕虜の一人が列の前に進み出て、「私がやりました」と言います。
それを見た監視兵は怒りを一気に爆発させて、進み出た捕虜を銃で殴り殺しました。
ところが、その後もう一度用具を数えると一本足りないはずのシャベルが、全部そろっていることがわかりました。その時、他の捕虜たちは、あの仲間の捕虜が自分達の命を救うために犠牲になったことを知るのです。この事件は捕虜たちの生活に決定的な影響を与えました。

この事件の後捕虜たちは他者をいたわることを学び始めます。
特に病人の世話をするようになり、又食物も互いに分け合うようになります。
殺伐とした世界に人間的なもの、気高いものが生まれ始めます。

誰かの死が他の誰かに命を与ます。
罪のない者が罪ある者のために苦しむ時、その苦しみが人の心に自らの罪を悟らせ、正しく生きる心を起こさせるのです。このような苦難の最中にいたアーネストは自問します。

「隣人とは誰か?

何度兄弟を赦せばいいのか?

敵を愛せよとは?

命を買い戻すために何をすればいいのか?」


収容所におけるこれらの聖書のことばに対する疑問が、その後のアーネストの人生を変えていくことになります。そして、この映画の原作者アーネスト・ゴードンは、牧師となり、神学大学で25年間教え、2002年に永眠。

 

「もし私たちが苦しみに会うなら、それはあなたがたの慰めと救いのためです。もし私たちが慰めを受けるなら、それもあなたがたの慰めのためで、その慰めは、私たちが受けている苦難と同じ苦難に耐え抜く力をあなたがたに与えるのです。」(第二コリント1:6)