細胞記憶(中)

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※前回より続きます。

 

また、

日本の古くからの諺で、
「蛙の子は蛙」というものがある。

この諺は、

親の形状(顔とか)や生態系(遺伝とか)を引き継ぐというより、
親の生態系以外の性質や能力を子が引き継ぐ現象だ。


たとえ生まれてすぐに里子に出された環境であっても、
実の両親の経験を受け継ぐ。

特に職業に関してこれは顕著に出る。

社長の子は起業する可能性が高いのと同じように、
教師の子は教師に、
芸能人の子は芸能人に、
政治家の子は政治家に、
アスリートの子はアスリートに…。

単なる「七光り」や育った環境で説明できるものではなく、
親と同じ職業であったり経験や才能を受け継ぐ可能性は非常に高いのである。


とても興味深い話で、
10年以上前にある記事を読んだ記憶がある。

「自殺癖のある若者は、

老人が関わることで緩和する。」

その記事ではこのように書いてあったと記憶する。

自殺を決行しようと現場に向かう途中で、
なぜか思い留まって引き返した人が多いという。

その人たちを調査すると、
“老人”が何らかの形で関与していることが分かった。

たとえばバスの中、
隣の席が老人だった。

話をすることは無く、
ただたまたま隣に座っただけ。

しかしなぜか、
死ぬ予定をしてた場所のある停留所に降りることはできず、
そのままとうとう駅まで引き返してしまった。

それ以外では…。

現場近くでお年寄りに道を聞かれ教えてあげたら、
不思議とフッと死ぬ気が失せた。

階段で老人の重い荷物を持ってあげたら、
とても気分が爽快になって死ぬ気が失せた…等々。

…なぜこのように皆、
死ぬ直前で死ぬ気が失せてしまったのか。

答えは、
老人特有の“加齢臭”だった。

一般には人から嫌われる匂いが、
自殺しようとする若者たちの命を救ったのである。



実は加齢臭は元気な人ほど、

気力に満ちている人ほど嫌な匂いとして感じる傾向が強い。

反対に、
気分が落ち込んだり精神的に滅入ったり、
鬱状態の人ほど安心する匂いだと言うのだ。

特にその傾向が強いのは子ども。。

なぜだろう、、、考えてみた。

ひょっとして、
細胞がその匂いを覚えているのではないか?

自分が生まれる前のずっと昔の匂いのことを。

そして、

太古から連綿と続いてきた家族のことを。

少なくとも大昔は、
今ほど核家族ではなかったはず。

大家族の中で生まれた頃、
おじいちゃんやおばあちゃんが傍にいたはずだ。

どの時代も、
お父さんやお母さんは忙しいから、
いつも子どもをかまってはいられない。

寄ってくれば、
「うるさいからあっち行きなさい!」、
悪さをすれば即ゲンコw。

寂しくて悔しくて大泣きし、
逃れるところ、頼れるところ、慰めてくれるところは?

そう、
おじいちゃんとおばあちゃんのところ。

「おぅ、どうしたどうした…」

おんぶしてくれたり、
膝に乗せて抱っこもしてくれただろう。

昔話や、
童謡も歌ってくれただろう。

おはじきやあやとりで遊んでもくれただろう。

生まれる前のずっと前の先祖から、
DNAレベルで、
60兆個の細胞はその匂いを記憶しているのではないだろうか。

魂も。

最近になって、
老人ホームと保育園が、
同じ敷地内で経営される場所が多くなった。

理由の一つは、
お年寄りは子どもの相手をすることで刺激となり、
子どもはお年寄りに触れることで情緒が安定すると言われている。

しかしこの裏に隠れた真意は、
遠い昔の細胞記憶が関係しているのかもしれない。


太古からの細胞記憶…

突拍子の無い話かもしれないが、
人類始祖のアダムとエバの話(失楽園)も、
実は現在まで連綿と細胞記憶が影響しているのではないだろうか。

旧約聖書の創世記によると、
アダムとアバは神の戒めを破り罪を犯した。

それは、
邪悪な蛇(ルシフェル)からの誘惑だった。

キリスト教ではその罪を「原罪」と呼び、
今日まで代々継承されまだ贖ってはいない。

どのようにしてアダムとエバの原罪が代々継承されていったのか、
科学的に理解しようとすると容易ではない。

しかし、
「細胞記憶」という解釈ではその説明ができるのだ。

罪を犯した…と、
細胞がずっと記憶していたとしたら?

そして、
その原罪を取り除くことのできる者は、
唯一メシア(救い主)だけ…という記憶も刷り込まれているとしたら?

ところで、
アダムとエバは原罪を犯した時、
どのような心理状況に陥ったか。

創世記によると、
「神の声を聞いて…恐れた」となっている。

人類が最初に感じた「恐怖心」は、
怖いものを見たとか聞いたとかの体験ではなく、
「神から離れてしまった…」という自覚から生じて来ている。

ちなみに女性は蛇を異常に恐がる。

男性はそこまで恐いとは思わない。

その理由はひょっとして、
人類創世の頃の細胞記憶なのかもしれない。。

 

(つづく)