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あらすじ

核戦争の緊張高まる地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は決して直接姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらしたが、同時に人類の宇宙への進出を厳しく禁じた。

オーヴァーロードの統治により人類は黄金時代を迎えたが、そんな彼らがどのような姿をしているのかを強く求める人類に対し、彼らは50年という期間の後に姿を現すと約束する。

オーヴァーロード達の真の目的とはなにか? 

異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。

 

ネタバレ少なめの好き語り

特にSFを知らないという層でも、この作品は名前だけでも聞いたことがある人は多いんじゃなかろうか。

クラークは精神性を重んじる哲学的な作品が多いけれど、これは特にその色が強い。

カレラン(オーヴァーロード総督)が姿を現す前、後、その後の三部構成になっていて、中盤までは凪のように穏やかな話から、終盤に怒涛の展開を見せるけれど、よく見返すとそれまでにちょこちょこ伏線はある。

詳しくはネタバレになるので詳しくは伏せておく。

 

数あるクラーク作品の中でもかなり凄い終わり方をして、これをどう解釈するかは人によると思うけれど、僕自身はかなり後味が悪い結末だった。(でもこの作品は好き、理由は後述)

クラークが考える進化の二つの到達点、どちらがよりよい存在なのか、考えさせられる作品。

 

 

全然関係ないゲームだけど、「Dead Space」というゲームシリーズが好きな人はこの作品の終わり方をかなり楽しめると思う。

理由は最後まで読めばわかるはず。

僕自身デスぺシリーズの話はかなり好きだったから、この終わり方も面白いと思えた。

最期、地球を離れるカレランはどんな想いだったんだろうか。そんな一作。