名作ドラマ「警察署長」を書いた男の軍事サスペンス | エルサレムの響き3

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保守派ですが、愛国心の押し付けに反対するため、小説を書いています。
note 大川光夫 で検索してください。「 愛国者学園物語 」という題名です。

 

に続く

 

 

それ以前、ウッズは犯罪サスペンス小説「警察署長」で名を挙げ、それは三部構成のドラマになり、NHKでも放送された。私はそれを偶然見て(83年か84年ごろ)、その世界観に驚きを感じたものだ。1920年代からケネディ登場直前の60年代にかけての、アメリカ南部、つまり、黒人差別がひどい地域での黒人たちの生き様と、ミステリアスな少年行方不明事件。それをウッズは立派な小説にした。チャールトン・ヘストンや、スターウォーズで有名なビリー・ディー・ウイリアムズも出演し、良い出来のドラマだった。

 

 

82年となっているが、間違いでは?

 

 

今から数年前、私はそのdvdをツタヤで見つけ、何年かぶり(35年ぐらいぶり?)に楽しんだものだ。だが、差別を扱ったドラマのせいか、NHKはこれを放送しようとはしない。なぜだろう。

 

米国南部は、かつての南北戦争で奴隷制度推進派の土地だった。広大な綿農園などで働かせるために、この地の人々は黒人奴隷を欲しがったらしい。だから、このドラマでは、黒人差別をするKKKに悪徳警官、それに黒人の警察官を嫌う人々も登場する。

 

 

それはともかく、「潜行」が小説とはいえ、ソ連海軍のバルト海における活動は西側諸国の脅威になりうること。それは、決して、空想ではあるまい。この海域では、水中スクーターのようなものにまたがった正体不明のダイバーが目撃されたとか、底引網漁に出た漁船が正体不明の潜水艦を引っ掛けたという噂がある。

 

 

もし、それらが、この小説に登場するような潜水艦や特殊部隊の人間だったとしたら? それは無視して良い問題ではないだろう。そういう人間たちが核機雷を敷設したとか、重要インフラ、海底ケーブルを破壊した、あるいは秘密裏に上陸を企てた、そういうことは現実の問題として対応すべきだ、私はそう思う。