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そして、前回の記事を読んでくださった方全ての方に感謝いたします。
今日は、北大受診の日。
かかりつけの先生が北大腫瘍科の権威に、予約を入れてくださったのです。
これまでの経緯を説明するのに、
ブログが役に立ちました。
初めて「肥満細胞腫」を手術した日。
初めて「てんかん」を起こした日。
初めて「僧帽弁閉鎖不全症」を指摘された日。
ジェリーの闘病記のためのブログが、
エヴィに引き継がれ、こんな風に役に立つとは。
全部書き出して、時系列ごとに説明できました。
情報はとても大事。
医療は「そうなるまで」がとても大事なのです。
「今、そうなっている」ことは、診た医師でもわかりますが、「それまで」はわかりません。
でも、大事なことは「それまで」に含まれていることが多いのです。
新しい病院などにかかる時や、
新しい症状が出たときには、
情報を整理してからが「正解」を導き出す手助けになります。
今回の北大受診は「放射線治療」に関して。
エヴィの脳腫瘍が放射線治療の対象となるのか。
エヴィがその治療に耐えられるのか。
そのために、検査が必要です。
朝、カルテを作成して、
既往歴などを研修医の方と話しながら整理し、
いざ、検査。
麻酔なども必要になるので、
夕方までかかります。
夕方、検査が終わったとのことで、
迎えに行きました。
検査結果を踏まえて先生の病状説明がありました。
やはり、脳腫瘍と思われる。
(思われるというのは画像上液体を溜め込んでいるので膿瘍という炎症の可能性が100%否定できないため)
ただ、エヴィの場合。
炎症反応がないため、膿瘍の可能性はほぼない。
問題は、脾臓の腫瘍。
これが悪性であった場合、
どちらかだけを治療しても延命の意味がなくなるとのこと。
どちらも治療しないと生きられないということ?
どうすれば?
エヴィに脾臓手術なんて、できる?
先生に色々質問しましたが、
脾臓は摘出した方が良い、
脾臓の手術自体は避妊手術と同じようなレベル。
エヴィ次第だが、術後の問題がなければ、
脳腫瘍の放射線療法も並行して行えるとのこと。
脳腫瘍自体は放射線が効きやすい。
ただ、100%効くとは言えない。
液体を溜め込むタイプなので、放射線が効けば液がこれ以上溜まることを防げるし、
そうすれば自然と液が吸収されて小さくなることもありえるとのこと。
エヴィの脳はもう、いっぱいいっぱいの状態。
治療をしていく上で、こわいのは大きなてんかん発作がおきること。
麻酔自体は脳の活動レベルを下げるので、本来てんかん発作は起こりにくくなる。
でも、脳の状態がいっぱいいっぱいなので、
いつ何が起きるかはわからない、と。
エヴィの生命力にかけるしかない。
そう思いました。
脾臓の腫瘍についても聞きましたが。
画像上は血管肉腫という感じがあまり強くない。
悪性か良性かは半々くらい。
なんだそう。
今のところ転移などの所見はなし。
でも血管肉腫であった場合、見つかった時点で何処かに転移巣がある可能性が高い。
50%にかけるしかないよね。
100%悪いものって言われたわけじゃないから。
頑張るしかない。
悩んで悩んで決めたこと。
最悪の場合だって考えてる。
でも、今は前だけ向こう。
エヴィはそのまま入院となりました。
明日は脾臓摘出の手術予定です。
術後の経過が問題なければ、
脳腫瘍に対する放射線治療を3日間連続で行います。
放射線の照射は3日間だけ、なんだそう。
北大にある高度放射線治療システムのなせる技。
あと私にできることは祈ることだけ。
ジェリー、あなたに願うことだけ。
先生に預けたエヴィの命。
どうか、この腕に戻りますように。
なんとか、自分で寝返りうったり、
覚束ないながらも歩けるようになりました。
どうか、大きな発作がおきませんように。。
ジェリー
なんども、ごめん。
エヴィをお願いね。
頼んだよ!