肥満細胞腫手術から一転の、、、 | 僧帽弁閉鎖不全症のわんこ。ときどき検査技師のわたし。

僧帽弁閉鎖不全症のわんこ。ときどき検査技師のわたし。

ミニチュアシュナウザーのJerry leeは9歳10ヶ月で虹の橋を渡りました。
僧帽弁閉鎖不全症の手術を受けるため頑張ったジェリーの闘病記録。
そして、飼い主は人間の心エコーとかとっちゃう検査技師なのでちょっとしたうんちく並べてます。

9月23日に肥満細胞腫の手術を無事に終えたエヴィでした。



手術から2〜3日経つと、痛みも引いたようで普段と変わりなく生活できるようになりました!



ただ、手術前に発症した左後肢のマヒ。

経過から線維軟骨塞栓症(脊髄梗塞)であろうとのことで、足先にまだ感覚麻痺があるようですが、左の脚を上げてチッコがなんとか出来るまでに回復しました照れ



術後は傷を舐めたりもせず、術後衣(エリザベスウェア)だけでOKウインク


先生からも簡易の病理結果が。

「取り切れているし悪性度も高いものじゃないから追加の治療はなし」
との電話報告も受けましたチュー音譜



ところが。



最悪の事態が起きましたアセアセダウン




「てんかん」発作です。

しかも、ケイレンが止まらないあせる


9月28日土曜日。
29日へとちょうど日付が変わったとたん。


寝ていたはずなのに「ガタガタ」と言う音でハッとしました。

「発作だ!」
エヴィの姿は見えていませんでしたが、直感的に動きました。



去年の8月以来の発作。
1年以上も起きていなかったのに。
どーして。
手術のストレス?


そんなことが頭の中を回っていたけど、やることは変わりません。


時間を見ること。
頓服の座薬、ダイアップを入れること。
発作の様子を見て記憶すること。


しかし、止まらないのです。
息が出来ない状態からは回復しましたが、
意識のない状態でのケイレンは止まりません。


10分。
もう無理だ。


急いで札幌の夜間病院に電話。
病状を説明しながら、車を用意して向かいました。


でも、札幌まで高速を走っても45分以上かかる。


なんとか持って欲しい。
エヴィを抱きしめながら必死に願いました。


車の中でもエヴィの発作はおさまりませんでした。


電話していたのですぐに救急処置をしていただけました。



でも、担当してくださった先生からは

「痙攣止めの薬を打っても止まりません。厳しいかもしれない。他にも薬はあるのでなんとか止めたい」

と。


最悪の場合、麻酔で寝かせるしかない、と。


麻酔の場合、呼吸抑制といって息がうまく出来なくなる可能性があります。
その場合、最悪、死に至ります。



先生たちの攻防が続き。
約2時間後。

ようやく、発作がおさまりました。
でも、先生からは

「まだ、わかりません。今は寝ているのでおさまっているのかも」

と。


夜間の病院に運び込んだときには、
エヴィは左半身麻痺を起こしていました。

全く、左が効かないのです。


助かっても左麻痺が残るかもしれない。
そもそも、このまま戻らないかもしれない。


どんなことでも最悪を想定して動くということが、医療者として身についてしまったこと。



夜間専門の病院ですから入院ができません。
やっと大きな発作がおさまっただけのエヴィを連れて家に帰らなければならないのです。


目を覚ませば、まだピクピクと小さな痙攣(ミオクローヌス発作)が残ったまま。

眠っていれば脳の活動が低下するので止まっているのですが、目を覚ますと、、、



日中は夜の治療の効果もありほぼ寝ていたので大きな発作はありませんでした。

しかし、夕方を過ぎるとまた中くらいの発作が多発ダウン


本犬は起きたいのですが、左麻痺があるので起きられません。
転倒するとその衝撃で発作が誘発される。
その繰り返し。。


なんとか、添い寝をしながら長い夜を過ごしました。


痙攣は体力を消耗します。
食べさせたいし、本犬もお腹が空いて食べたいのですが、発作が強いと吐いたりすることもあり窒息する可能性もあります。


でも、このまま2日間発作を起こしたまま、何も食べずではエヴィの体力がもたない。

なるべく消化が早いようにウェットフードを発作の合間に数回に分けて食べさせ。

どうか、吐きませんように。
それだけを願いながら。



ようやく朝になり、発作の回数も減ってきました。
朝イチでかかりつけにかかり、状況を説明。


先生としては
「預かって様子を見ます。もしかしたら、脳に何かあるのかもしれない。」

腫瘍や血腫、何か脳にあることが原因で起こっているのかも。


脳に異常を指摘できない場合は「特発性てんかん」といいます。
しかし、何か原因がある場合は「症候性てんかん」として区別します。


MRIを取らなければわからないこと。



一度発作が起きると、コントロールが難しいエヴィ。
腫瘍などがあるのか、それとも「特発性てんかん」なのか。。



大学病院で検査することにしました。


どんな結果が出たとしても、やることはひとつ。


自分のしてあげられることを、精一杯するだけ。




じぇりー。
なんとか、あの子を守って。
どうか。どうか。



最後まで読んでくださった方。
ありがとうございます。

ワガママなお願いですが。
心の中でそっと、エヴィに元気玉を分けていただければ嬉しいです。

よろしくお願いいたします。