あれから約2カ月・・・・
審判の勉強を再開して、
オープン戦・公式戦を何度も経験しました。
私はこの時点で、
ジャッジに対する周りの声は気にならなくなり、
アピールにも動じず説明できるレベルになっていました。
今思うと、
この時点ではまったくダメダメな審判でしたが、
この時点で
よくわからない自信のようなものがついていました。
もちろん
「俺のジャッジが絶対だ!」
というものではなく、
「こういう理由でアウト(セーフ)のジャッジです」
と説明できるという意味での自信です。
しかし事件は起きました・・・・
ある公式戦にて
私は3塁審を担当していました。
4回裏2アウト2塁だったかな。
1点差です。
バッターが3塁線に痛烈なゴロを打ちました。
バウンドしながら3塁ベース角の上を抜けていったため、
私がフェアのジャッジをしました。
なんと同時に球審が
ファールのジャッジをしていたのです。
やってしまった・・・・
禁断のダブルジャッジ
両監督がでてきて球審に詰め寄ります。
この試合はトーナメント
いっきに緊迫した空気となります。
両監督とも譲りません。
「ファールって言ったじゃん」
「フェアって言ったじゃん」
この1打で同点または逆転となる場面です。
球審さんもあまり慣れた方ではなかったためか、
明らかに青ざめています。
控え審から
「4人で協議してください」
の声がかかります。
私は、
ワンバウンドの後
3塁ベースの角の上を抜けていった
ことを球審に伝え、
フェアであることを伝えました。
結果
2塁ランナーは生還、
で試合再開となりました。
同点に追いつかれた監督は当然納得いくわけもなく
球審に抗議を続けます。
青ざめ続ける球審・・・・
私は球審に変わり監督に伝えました
「4人で協議した結果です。
納得してもらえませんか?」
渋る監督
私はついに発言してしまいます。
「監督これ以上は・・・・・」
この時はここまでしか発言できませんでした。
今だったら
「これ以上の抗議は退場していただくことになります」
と発言するでしょう。
渋々納得して下がる監督
結局次の回の表がビッグイニングとなり、
渋った監督のチームが勝つ結果となりました。
反省会では
・塁上は塁審が判定と打ち合わせていたため球審が誤り
・アイコンタクトでもよいからお互いを見るべきだった
・抗議に対する毅然とした対応はよかった
・抜けた場合に予測される結果として再開したのはよかった
などなどがあがりました。
大失敗はしましたが、
その後の対応はよかった
と審判部長からお褒めの言葉もいただきました。
そして審判部長が私の肩をたたき、
こう言うのです。
「そろそろ球審やってみない?」
こうして球審も始めることになったのです。