ボークは定義的には13種類あります。
お父さん審判のみならず、
少し慣れてきた審判員でも、
ボークを取るか否か・取れるか否かは、
かなり難しいです。
こんな言い方で正しいかどうかはわからないのですが、
ボークは、
積極的なジャッジ
というか・・・・
アグレッシブなジャッジ
というか・・・・
そういった類のジャッジかと考えます。
少年野球においては、悪い言い方をすると、
別に取らなくてもよいジャッジ
といっても過言ではないかもしれません。
しかしですよ・・・・
ボークを取られてきた投手
と
ボークを取られないできた投手
は、
明らかな差を感じます。
特に、
今年からかかわらせていただいている
中学生の硬式野球において、
明確に差がでていると感じてきています。
各チームのやり方や投手コーチの指導にもよると思いますが、
基本的に、投手にボークなんて指導しないかと思います。
せいぜい投球練習の中で、
これはボークになるから気をつけろ
というレベルで会話する程度ではないでしょうか。
何百試合ほどジャッジさせていただいていますが、
先日初めて取りました・・・・・
キャッチャーボーク
実際にはキャッチャーボークという言葉はありません。
ニュアンスがわかるようキャッチャーボークと書きました。
双方のベンチ、応援父母、アナウンス席までがざわつきました。
しかもオープン戦です。
私は思うのです。
ボークは、
オープン戦だから取らない
ではなくて、
オープン戦だからこそ取るべき
と・・・・・・
多くの投手はボークを取られると、
必ずそれ以降は気を付けるようになります。
もしオープン戦で取らないとすると・・・・・
その投手は公式戦でボークを取られることになります。
そういう時に限って大事な場面だったりするのです。
希望に満ち溢れる子供たちに、
公式戦、しかも大事な場面で誰がボークなんて取りたいと思いますか?
しかし審判員である以上ルールは明確に適用すべきです。
冗談ではなく、
公式戦では涙をのんでボークを取るのです。
そのボーク1つで試合が決まってしまうこともあるのです。
選手の涙の裏で、審判員も涙をこらえているのです。
そうならないためにも、
オープン戦でこそボークを取るべき
指導者も時間をかけてボークを教えるべき
と私は思います。
たかがボーク・・・されどボークです。
これを見ていただいているお父さん審判の方々は、
ぜひオープン戦でボークを取ってください。
取られた選手は、
必ずボークを意識できる投手になることと思います。