2日目も現地コーディネーターと共に、郊外の公立の総合保育幼稚園を訪問しました。
これまでも何人もの弊社のお客様が研修を受けられています。
日本ひいきの園長先生↓は明るく、とても協力的で弊社のプログラムにおいて、時々ご家族とともに「ホストファミリー」さえも務めていただいています。
後ろのガラスケースには日本の参加者からの贈り物が飾られていました。
園長先生にいろいろ説明していただきました。
1~3歳児クラスから見学開始。
自然への理解を大切にする園で、室内でも落ち葉をデコレーションしたりしています。室内にいても季節や外の状況を感じられるようにしているそうです。
↓これは牛さんをそれぞれの子供が描いたもの。
よく見るとしっかり黒と白のペンを使い分けていたり、顔の部分の形も認識して描こうとしているのがわかりますね。
※先生のコメント記述(右側の絵)
「ソフィーは、自分で黒いマジックのキャップを外して、素早いタッチで描きました。白いマジックも使い、目も貼り付けました。大人が牛(の置物)をテーブルに置くと、”ムー、ムー”と言って牛を指差しました。」 ※デンマークでは牛は「ムー」と鳴きます。
次は3歳以上のクラスの作品。
紙を使って木を表したのでしょうか。
共同作品ですね。
木の枝等も使って自転車の創作。
これもタイヤ係とかフレーム係とか分けて共同作品として作ったとのこと。
これはちょっと私、感銘を受けた作品↓です。
何だかわかるでしょうか?
これはカレンダーです。
その日ごとに、「晴れ」か「曇り」か「雨」か子供たち一人一人が決めて色のついた大き目のビーズをつけます。一人一人が感じた「天気」を表しているのです。決して全体で一つの解答を導き出すのではなく、人それぞれ見方があり、答えがあるということです。一人だけ「雨」を選んでその他大勢が「晴れ」だからと言って、「雨じゃなくて晴れでしょ」などと否定しませんし、仲間外れにすることはしません。少数意見も尊重するという子供ながら「民主主義」の考えも学んでいくという試みです。
こうして数日分を見ると、「なるほど、子供たちそれぞれ、いろんな見方や考えがあるんだな」と思わされます。大人の社会でも時々こうやって改めて考える必要ってありますよね。
下の写真は、一枚の歴史画を見て、子供たちが好きなように描いたものです。赤いガウンを着た「KING(王様)」が捕まえられている絵ですが、割と多くの子供が、赤いガウンをスカートと思って、女性として描いたそうです。もちろん、「いや、これは女の人ではなくて(男の)王様なのよ」などと先生は言いません。子供が見て感じたままに描くのです。想像力を豊かにするには自分や他人の意見を押し付けることをせず、その子の感性をそのまま受け入れ、個性を尊重することですね。キャラクターも捉え方が個々に違ったり、いろんな見方をする子供たちがいて面白かったです。
こうしている間にも、思い思いに創作する子供たち。
この積み木↓は、私たちがこの日訪問をした記念、歓迎の意味を込めて子供たちが作ったのだそうです
日本の五重塔の写真を見ながら作ったのだとか。。
なかなか我慢と根気の必要なNICE WORKSです。。
このあと、15人くらいの子供たちが先生のギターに合わせて2曲合唱してくれました。時折、こみ上げてくるものをグッと我慢しながら聞かせていただきました (>へ<)。。
帰り間際の私たちが気になるのか、さっきから行ったり来たりしている子たち。
帰る前にお庭も見て回りました。
木の作りがいかにも北欧という感じで。
このブランコの支柱も木ですね。
結構四方に広いのです。
お庭にある子供の家。
しっかりした作りで、重厚な感じです。
まるで住めそうな雰囲気。
秋の紅葉もちょうどいい時期でもあり、素晴らしい訪問でした。
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