エジプトいにしえの神々と王族を紐解く旅行記③ | ジェニーのBrillanteな日々

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毎日ツイテル。
昨日より今日がHappy。

アブシンベル大神殿の横には小神殿があります。

 

<アブシンベル小神殿>

 

祭神:ハトホル

ラムセス2世が愛する妻、ネフェルタリのために建設

 

小神殿の横から撮影すると丁度大神殿も入るスポットあり

 

 

正面左から・・・

ラムセス2世→ネフェルタリ→ラムセス2世→ネフェルタリ・・

と交互に像が嵌め込まれています。

 

どんだけネフェルタリ好きなんじゃ!って感じです。

だってね、大神殿の方の自分の4体の像にも足元に

ネフェルタリだらけ!!!

 

向かって右側、ラムセスの左足の後ろにネフェルタリ

 

よく見ると足元に色々いらっしゃいますね!!

 

どんなに強いファラオでも愛する人に支えて欲しいという

ことなんでしょうね。支えられていることでますますパワー

発揮できる!!というのはどの時代も一緒てへぺろ

 

ラムセス2世は奥様が8人いたと言われていますが、

奥様の他にも合わせて40人の女性との間に王子王女が

100人以上いたと言われています。寿命も長く90歳を超えてたとか。

そりゃファラオの中のファラオと言われますよね。

でもその中でも最愛の女性がこのネフェルタリというわけなんですね。

どんな女性だったのかなぁ・・・興味津々。。

 

 

小神殿の中はシンプルで見やすく、

祭神ハトホルがあちこちに見受けられます。

 

 

ハトホルは雌牛の象徴の女神ですが、

美しい貴婦人、慈愛に満ちた母性、豊穣の女神

と言われ、エジプト全土で信仰された大女神です。

 

ちなみにいつも優しいハトホルが怒ることがあり、

その姿が雌ライオンの頭を持つセクメトであると

この2神と猫を象徴とするバステトの3神が習合すると

言われています。

 

大体においてエジプトの神々は横顔が描かれるのですが

このハトホルは唯一正面で描かれているのですよね

 

 

壁画:ネフェルタリの戴冠式

 

列柱室:ハトホル

 

列柱室:セクメト

 

列柱室:セベク(ワニ)

 

小さい神殿ながらハトホルの石柱、壁画、列柱室と

特に色が鮮明に残っているのはやはり驚かされます。

 

それにしてもやっぱり暑い・・・・・

半ば朦朧としながら色々撮影して

後からガイドブックと照らし合わせて確かめるという。。

 

で、小神殿のドアになんとアンクが刺さっているではないの!!

 

ちなみにアンクは鍵ではありません・・・

 

が、初めてこんな大きな、しかもゴールド色アンクを見て

立ち尽くす私。。

てか、暑さで頭ボーッとしてますから宝物にでも見えたのか?

一人ドキドキしていたらこのドアのところに立ってる

カンドゥーラ(白い服)の男性がアンクを抜いて私に持たせてくれ

写真撮ってくれたてへぺろ♀

 

 

~Ankh(アンク)とは~

 

アンクとは現生と来世の境界を無事に渡るための通行証です。

古代エジプトではアンクを信じる者のみ、

一度だけ生き 返ることが出来ると信じられていました。 

また古代エジプト語でアンクは「生 命」を意味し、

ツタンカーメンも Tut-ankh-amenと記しています。

 

神々がファラオや王族にアンクを口元にあてている

壁画が多くありました

 

アブシンベル神殿はそのダイナミックな存在感に

時差も暑さも吹き飛ばされました(一瞬だけだけどね)。

あんなに暑くなければ数時間滞在して隅から隅までじっくり

観察したいんだけど。。。

 

ファラオがファラオたる存在感と神として自分をも祀るくらいの

ファラオに当時の人民はそれほどに尊敬、畏怖を持っていたのか。

そしてそんなファラオも最愛の女性に神殿を建設することで

その愛を表すという、なんとも素直でゴージャスなこと。。。

 

でもどんなに愛されていても自分の他に何十人も女性がいるって

そこはどうなんだろうか。。そんなもんだと半ば諦めていたのか、

それともガンガン闘っていたのか。。その辺はこれから調べて

行きたいと思います。

 

少なくとも男性は女性の力無しでは出せる力も出せないという

ことで古代から女性は彼らを癒し、勇気付けてきた存在ということですねドキドキ

 

<再びクルーザーへ>

 

クルーザーに戻るバスから見た蜃気楼

 

興奮冷めやらぬまま、猛暑のアブシンベル神殿を後にし

バスでクルーザーに戻ります。

 

クルーザーでランチをして2時間ほど休憩して

夕方近くにコム・オンボに到着です。

 

次はコム・オンボ神殿について書きます。