海岸日記

海岸日記

なかめから、港区海岸に移りました。半年あまり経ちましたが、いろんなことがありました。いつもいろんなことがある人間です。平凡に生きようとしているのに、なぜか波風がたつ、スリリングな人生になっています。よろしく!

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今期から、社長面接で全社員の評価をすることになりました。
部長からはじまって、リーダーが終わり、ペーの私にも順番
が、まわってきました。


社長室にて・・・( ̄_ ̄ i)

社長のデスクの前に、私を真ん中に3人がすわります。
左にカンパニー長Mさん。右に経営企画室のHさん。

社長:「いやー、若いのかと思ってたんだけどね、
    みんなに、そうじゃないと言われてね」
Mさん:「うんうん(うなづいている)」
私:「ええ、社長とあまり変わりません」
社長:「37、8くらいだと思ってたんだよ、すらっとしてるし」
私:「いくらなんでも、それは・・・」
社長:「営業が50過ぎて若い者と同じように
    ばりばりやってるとね、痛々しいんだよ、これが」


ほっとけよ(-""-;)
緊急の部内会議が招集されました。

私が入社以来上司だったS部長が会社を辞めるとのこと。
一年近く前に決意してたって、どうりでこの一年は雰囲
気がゆるかったですものね。

起業って、なにやるんですか。気になります。
父は夜昼を問わず、おーいと呼びます。
一日中、四六時中、おーい、おーい。

夜中、眠い目をこすりながら、父の部屋までいっても、
昼間、リビングから腰を上げていっても、

私:「はぁい。どうしたん?」
父:「呼んでへん」
私:「(@ ̄Д ̄@;)」

母が亡くなってから、ずっとこの調子です。

最初のころは、父のもとにいちいち飛んで行っていましたが、
近頃では、ぼけているのだから、そういうものなのだと
のんびり構えるようになりました。

リビングから父のおーいを聞いていて、ふと気付きました。
父は、あんなにはっきりと、おーいと呼んでいるのです。
誰かを呼んでいることに間違いないではないですか。
私や弟夫婦や、孫たちではないにしても。

父は、誰かを呼び続けている!
そして、その人は、応えてくれないのです。


母が亡くなったのは、四年と少し前の暮でした。
それ以来、父はほとんど寝たきりになっています。
家族が父のおーいに悩まされるようになったのも、それからです。

お医者さんによれば、父の体は本当は健康なのだそうです。
二泊三日で、新規営業に行ってきました。

ひとりの旅なので、宿泊所は実家です。
ビジネスホテルに泊まれば、食費込みで会社持ちなのですが
やはり、実家に世話になることにしました。

平日に実家に行くことはめったにありません。
弟夫婦も、娘や姪たちも、それぞれの仕事や学校があります。
慌ただしい逗留になるだろうと思っていました。

ところが、割とゆっくりした日程だったこともあり、
つい数週間前のお正月よりも、かえってのんびりできました。
あらためて、行事のある本家はたいへんなのだと感じます。

大勢の客があるわけでもなく、
山海の珍味を山のように用意する必要もなく、
弟の愚痴を聞いたり、弟の嫁と将来(?)を語ったり。

私:「別荘の隣の空き地、買うたん?」
嫁:「買うたえ」
私:「私なぁ、年いったら別荘で焼き物しよかと思てんね」
嫁:「そしたら、庭に窯おこうか。登り窯ていうの?」
私:「そんな、たいそうなもん置けへんけどな。(-^□^-)
    最近は、手頃なもんも売ってるえ」
嫁:「それでええかもしれんなぁ」
私:「そやけど、作ってるだけでは、どんどんへんな形の
    食器やらたまっていくだけで、飽きると思うわ。
    やっぱり誰かに喜んでもらわんと」
嫁:「そうそう」

実家を改装してのホームシアターやら、世界遺産の旅やら、
はてはボランティアで事業を始めることまで。
弟夫婦と三人、話のたねは、つきません。



夜、ひとりで本を読んでいたら、
息子が帰ってきました。「ただいま」

長男と次男は声がそっくりなので、
姿を見るまで、どちらかわかりません。

振り向くと次男。「おかえり」
下北沢で友人とルームシェアをしています。


この子が帰ってきただけで、部屋の空気がゆるみます。
体温が少し上がったような?
いえ、孤独から解き放たれた安心感。


何気ない会話。

私:「あと一年でA子(娘)も大学卒業だしね。
    仕事は楽しいんだけどね、でも、
    何のために仕事するのかわからない」
次男:「じゃ、好きなことすればいいじゃない」
私:「好きなことなんて、ないよ。
    子どもたち育てて、みんな大人になって
    なーんにもやりたくなくなっちゃった。
    生きててもしょうがない気がする」
次男:「昔は、そのくらいで寿命だったんだよね」
私:「そうだよねぇ。あとは孫の面倒見たりして」
次男:「またオレが、パラサイトしてやろうか?」
私:「勘弁してよぉ。お兄ちゃんだけでたくさん」


だめだめ。子どもたちはたくましく、しっかりと。

あ~ぁ、ネコ飼おうかな。

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