成田散歩 | 香港道楽 弐番館

香港道楽 弐番館

永遠のパートナー太之輔との香港旅行が、いつしか太子の両親も一緒の親子旅行に♪いつまでも全員元気で行けるといいナ♥プロフィール画像は太子と太子父のチェックイン風景です


10時07分、電車はJR成田駅に到着。
駅を出て、歩いて成田山新勝寺へと向かいます。
「参道」と言うわりには狭い路。
いや、考えてみればそれは当然か。ここは現代の規格で造られたわけではないのだから。

イメージ 2

歩き進むにつれ、時代感はいっそう古く。
やがてモウモウと漂ってくるのは、なんとも香ばしい匂い。
鰻屋さんってば、焼くそばから団扇でパタパタとあおぎ、道行く人々の嗅覚を刺激するとは、なかなかに訴求力のあるやり方。
その効果なのか、まだ早い時間帯だというのに店によっては満席。見れば、ほとんどが海外からの観光客のよう。
そう、行き交う人々も、半分くらいは外国人。
「海外から日本を訪れる旅行客が大幅に増加」なんてニュースを聞いてもいまひとつ実感がわかなかったけれど、こういう状況を目の当たりにすると、うんたしかに。

イメージ 3

それにしてもいい天気。空気は少しだけ涼しく、まさに観光日和。
参道はずっと下り坂です。
「行きはいいけど、帰りは上りになるからたいへんなのよね」とは、かつてここを通学路としていたウチの奥さんの解説。

はい、というわけで先日の日曜日、成田山新勝寺に行ってきました。
ウチの奥さんは成田高校の出身。だからこのあたりは庭みたいなモノ。
「いつか案内したいわ」と言っていたのですが、春の陽気に誘われて―というわけでもないのですけれど、急にそれが実現することになりまして。

イメージ 1

成田山新勝寺に到着。かなりの賑わいです。「でも休みの日にしては人が少ないほう」と、ウチの奥さん。
桜の見ごろはつい先日終わったばかり。そしてあと一カ月弱でゴールデンウイーク。
ああなるほど、なにかと「谷間」の時期だもんね。だから比較的人出が少ないのか。でもゆっくり見たいならむしろいいかも。

参拝し、周囲を一通り見て回ればそろそろランチタイム。
JR成田駅に戻ります。
電車に乗って向かいますのは成田空港。
なんでまたそんなところに?
成田空港、じつはウチの奥さんの職場。だから彼女、空港内のレストラン事情に詳しく、「意外とね、ランチの穴場があるのよ」と。こういう機会もなかなかないので、ついでにそちらも案内してもらうことにしたのです。

空港内にあるレストランは多数。バリエーションも豊富。蕎麦、ラーメン、カレー、ステーキ、タイ料理といろいろあり過ぎてかなり迷いましたけれど、最終結論は「お寿司」。

イメージ 4

彼女のオススメは、第1ターミナル中央ビルの5階ある回転寿司、「海鮮三崎港」。
そんなに大きな店ではありませんけれど、滑走路側に面した窓が大きく明るく、席を選べば「ヒコーキを見ながら」というのも可能です。
席は最初、1/3ほどしか埋まっていませんでしたが、客の出入りがけっこう頻繁で、その後、短い時間で満席に近くなったりガラッと空いたり。
楽しいのは客の多くが外国人であること。こういう店を選ぶくらいですから、皆さんかなり手慣れた様子。「サーモンをください!」などと流暢な日本語で注文する人も。
ちょっと太めのパイロットさん二人と、それに負けないくらい恰幅のいいCAさんの姿も見えました。CAさんは頭に赤い帽子をちょこんと乗せ、紺色のパンツスーツ。どこの制服だろ。「フライトの前に寿司でもツマんでくか」みたいな?うーん、なかなかヤルじゃん。
「海外における日本人気」って、モノによっては「盛り過ぎ」のこともありますけれど、寿司についてはガチ。皆さんホントに好きですよね。

さてワタクシたち二人は申しますと、皮切りはウチの奥さんイチオシの「島ずし」。白身魚の醤油漬けの握りです。白身魚の種類は日替わりだそう。あとは各自適当に好きなネタをツマみつつ、エビスビールのジョッキを一杯ずつ。追加した日本酒は「冷酒三崎港」というこの店のオリジナル。一合(180 ml)入りの小さな瓶でしたけれど、お味はなかなか。いやむしろ量はこれくらいがちょうどいいかもね。最近かなり飲めなくなったので。最後は休日限定の「アラ汁」を頼み、シメて二人で4,000円くらい。
店名が「三崎港」なだけに、マグロがイケます。マグロは赤身しか食べない主義のワタクシ太之輔も大いに満足であります。

こちらのお店、ネタは140円からと空港にしてはリーゾナボー。たしかに穴場かも。隠しておきたかった人からは「書くんじゃねーよ」と言われてしまうかも知れませんけど。

イメージ 5

ほろ酔い気分で店を後に。すぐ近くから屋外の展望デッキに出られます。
飛び立つ旅客機をしばし見送ったら、ウチの奥さんが「行きたい」というショップを何軒か。

自分が飛行機に乗るわけでもないのに、空港になんか行って楽しい?
いやそれがね、意外と楽しいのですよ。
「これから海外へ旅立つ」というワクワク感や緊張感や焦燥感など一切ないけれど、それだけに平穏な気持ちでノンビリとあちこちを見て回ることが出来るのです。
行き交うのは様々な国の旅行客。なんか軽めの海外気分に浸れるし。

帰りは成田空港からJR。自宅に着いたのは15時半くらい。
とても短い観光旅行でしたが、でも中身は充実。
あーなんかすごく濃い時間を過ごした気がするぞ。
最近はめっきり出不精の当家であります。けれどたまにはこういうこともしないとね。

(太之輔)