「海外で現地の人に間違われちゃってさー」
たまに聞く話です。
これもまた海外旅行における武勇伝のひとつと言ってよろしいのではないでしょうか。
武勇伝としては、かなり軽めの部類ですが。
「現地の人に間違われた」というセリフの中にどこか自慢げなニュアンスが漂うのは、「旅行者っぽく見えない」→「旅慣れてる」→「まーねまーね」という心情によるものかと。
それと、どうもわれわれ日本人は自国および自国民を、他の国、国民より下に置くキライが見受けられるのですよね。とくに欧米系に対してはその傾向が顕著。あるいはそんな卑下心理の裏返しなのかもしれません。「現地の人に間違われた」→「日本人っぽくない」→「なんか優越感」みたいな。
ま、それはともかく。
かく申すワタクシ自身も、香港に行くと現地の人に話しかけられることがしばしば。
なぜかよく道を尋ねられるのですよ。
正直、困ります。
日本からの一旅行者に過ぎない自分にそんなこと聞かれても道なんか分かんないし。そもそも言葉が分かんないし。
いったいオレってどこの国の人に見えるんだろ?という疑問はさておき、これは尋ねてくる側にしても迷惑なはず。
「なんだよ、紛らわしいな!」とね。
これはちょっと対策を考えないと。
要するに、「あの人は旅行者かな。少なくともここに住んでいる人ではなさそうだな」というくらいの感じに見られればいいんだよね。
でも、どうすれば?
具体的な方法が思いつかないまま迎えた今年、2015年の香港旅行。
二度、現地の人に道を尋ねられました。
…なんでオレに聞くかなぁ。
(太之輔)