SHERLOCK SEASON 2「ライヘンバッハ・ヒーロー」の件 | 香港道楽 弐番館

香港道楽 弐番館

永遠のパートナー太之輔との香港旅行が、いつしか太子の両親も一緒の親子旅行に♪いつまでも全員元気で行けるといいナ♥プロフィール画像は太子と太子父のチェックイン風景です

うーん、そうきたかぁ~。あーなってこーなるはずと思っていたのですが、まさか、こーなってあーなるとは。予想とはまったく異なるストーリーで、まさしく「ヤラレタ!」という感じです。
「ライヘンバッハ」のタイトルからして、シャーロックが死ぬはずない。それが分かっていても、ハラハラせずにいられない展開。うまいよね~、作り方が。
 
というわけで、今回のテーマです。
「ライヘンバッハ・ヒーロー」のラストにおいて、どのようなトリックを用いてシャーロックが死んだように見せかけたのか?
では自分なりの解釈を。
あ、その前に「すべて映像の通り」というのが前提条件です。いずれ第三シーズンでタネあかしされるでしょうが、その際の映像が第二シーズンのものと差し替えてある-というのはナシで。
 
◆トリック
概要は下記の通り。
 
シャーロック飛び降りる → ゴミ収集車の荷台でバウンド → 道路に落下 → 人々(じつはすべて関係者)が取り囲みジョンからブロックしつつシャーロックを運び出す
 
ハドソンさんが無事であることがわかり、電話が偽だったと知ったジョンがあわてて戻ってくるであろうことは計算の範囲内。
シャーロックはジョンに対し携帯電話で「いま来た道を戻れ」とか「近づくな」と言ったりする。これはジョンを所定の位置に固定するため。
ビルから飛び降りるシャーロック。思わず駆け出すジョン。タイミングよく登場する自転車男。それにぶつけられてジョン転倒。当然、自転車男は仕込みと思われる。目的は時間稼ぎ。落下前に駆けつけられてはマズいので。
フラフラと起き上がったジョン、建物の角を曲がるとその先にシャーロックが倒れている。つまりジョンはシャーロックが落下したその瞬間は見えない位置にいた。
倒れているシャーロックのそばからゴミ収集トラックがそそくさと走り去るシーンが画面ギリギリに写っている。トラックの荷台にはクッションが設置されていた?
血まみれのシャーロック。血液はモリーに用意させた?
シャーロックの脈を取り、呆然とするジョン。しかし手首の脈を止めるのは、わきの下に何かを挟めば可能。これはわりと古典的なトリック。
シャーロックとモリアーティ、「君と僕は同じ」なのだから、互いにある程度考えは読めていた。シャーロックはモリアーティの最終的な目的は自分を死に追い込むことだと予期していた。
シャーロックがモリアーティを屋上に呼び出したのは、自分を飛び降り自殺させる方向に持っていくため。実際に過去、モリアーティはシャーロックの部屋で「落ちるぞ」と言っていた。
ただ、さすがにモリアーティの自殺は想定外だったかも。
 
◆モリアーティの死体を身代わりにして落下させたのでは?
シャーロックは飛び降りるまでの間、ずっと電話でジョンと会話していた。だからすりかえることは不可能。また落下シーンでは手足をバタバタさせているので、死体でないのはたしか。それに、いかに混乱の中とはいえジョンがシャーロックと他の死体を見間違うはずがない。
 
◆計画の目的とマイクロフトの関与
今回の事件の最終的な目的は、モリアーティが「コンピューターコードなど持っていない」ということを確認するため。
モリアーティに「そんなものはない」と吐露させた時点で目的は達成。
シャーロック単独でこの計画の実行は難しい。マイクロフトの協力があったものと思われる。
シャーロックはモリアーティを呼び出した直後に屋上へ行ったわけではない。だからその間、トリックの準備をマイクロフトにさせることは可能。
で、例によってジョンは知らされていない。
 
◆残された疑問
誰が暗殺中止指令を狙撃者たちに知らせたのか?そのためにはモリアーティ側に最低もう一人存在していなければならない。
 
…うーん、われながら調子こいて書いとるなぁ。でも「大ハズレ~」の可能性もあるよなぁ。そうだったらどーしよ。ずいぶん恥ずかしいなぁ。
まあいずれにしても、謎は第三シーズンで解き明かされるはず。大いに楽しみにしつつ待ちたいと思います。日本で放映されるのって、一年後くらい?
 
(太之輔)