原題:The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford(2007年)
評価:★★★☆☆
【STORY】
悪名高きアウトローとして数々の犯罪に手を染め、法をあざけり、自分自身のルールで生きてきたジェシー・ジェームズ(ブラッド・ピット)。理想に燃える野心家の若者ロバート・フォード(ケイシー・アフレック)は、そんなジェシーの仲間になれたことを心から喜んでいたが、思わぬ事態が彼らを待ち受ける。(シネマトゥデイ)
【CAST】
ブラッド・ピット
ケイシー・アフレック
サム・シェパードフ
メアリー=ルイーズ・パーカー
ジェレミー・レナー
ポール・シュナイダー
ゾーイ・デシャネル
etc,,,
19世紀のアメリカに名をとどろかせた犯罪者ジェシー・ジェームズと、彼を暗殺した手下、ロバート・フォードの人物像に迫るサスペンス・ドラマ。
プロデュースも務めるブラッド・ピットが伝説の無法者ジェシーを怪演し、ヴェネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞。また、第80回アカデミー賞ではケイシー・アフレックが助演男優賞に、ロジャー・ディーキンスが撮影賞の候補になった。
監督は『チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼』のアンドリュー・ドミニク。伝説的人物の知られざる一面に迫る人間ドラマとしてだけでなく、登場人物のさまざまな思惑が交錯する心理サスペンスとしても楽しめる。
ブラピが出てるからずっと観たいなって思ってたけどずっと未見だった本作。やっと観ました!こんなにキャスト豪華だったんですね、ジェレミー・レナーも出てて知らなかったからラッキーな気分でした。
そしてちょっと上映時間長い・・・。終始重たい空気感だったし。
ブラピ演じるジェームズの何を考えてるのかわからないけどすべてを見透かしているようなピリピリとした空気感がすごかった。無言の圧力ってこういうことなのかなっていうすごみがあった。簡単に人を撃ち殺すんだなっていう怖さがあって、しかもどれも結構静かでリアル。ジェームズがボブを殺そうとするふりをして「なにビビってんだよ~」って笑うところは狂気じみてたな。
ロバート(通称ボブ)はなぜ憧れだった人殺したのかなって考えながら観てたんだけど、いつ自分が殺されるかもわからない恐怖に負けたのかな。でかいことを成し遂げたいって冒頭で言ってたから有名人のジェームズを殺して有名になろうとしたのかとも思うけど結局ボブは卑怯者として名を残してしまうしね。
でも死んで終わりじゃなくてジェームズが亡くなった後の話も少しあり。死体を見世物として展示してたなんてびっくり。ボブの最後もなんか哀れ。結局恨まれて終わりで何を成し遂げたのやらだな。映画としての雰囲気とか当時の雰囲気があってそこは良かった。