評価:★★★☆☆
【STORY】
古典の大学教授であるシルク(アンソニー・ホプキンス)は、差別発言により辞職に追い込まれる。彼は運命の女性、フォーニア(ニコール・キッドマン)と出会い、初めてある”秘密”を打ち明けようとする。(シネマトゥデイ)
【CAST】
アンソニー・ホプキンス
ニコール・キッドマン
エド・ハリス
ゲイリー・シニーズ
ウェントワース・ミラー
ジャシンダ・バレット
etc,,,
黒人差別をしたと訴えられて辞職に追い込まれた教授を通して、アメリカの人種問題の深刻さを伝えた作品。 原作はピュリッツアー賞作家、フィリップ・ロスの傑作小説『ヒューマン・ステイン』。この小説を『クレイマー、クレイマー』の名匠、ロバート・ベントンが映画化。
情感豊かに生涯をかけてある秘密を隠し通した男の物語を綴る。孤独な老教授を演じるのは、『ハンニバル』のアンソニー・ホプキンス。彼が全てを賭けて貫こうとする最後の愛の相手には、実力&美貌で今やハリウッドの看板女優に登りつめた、『めぐりあう時間たち』のニコール・キッドマン。
心に傷を持つ人々をリアルに描いた珠玉の人間ドラマ。
なんかもうね、内容がディープすぎて。人種差別を扱ってるだけにとどまらないし、心に秘めてるっ深い傷だとか病みを扱った内容だから当たり前なんだけどさ・・・。
アンソニー・ホプキンス演じるコールマンがたった一言出席してこない生徒を“spook(幽霊)”と例えたばっかりに、きっとその生徒が黒人でなければまた違ったのかもしれないけど人種差別ととらえられちゃって。それだけじゃなくてずっと黒人家系であることを秘密にしてきたのも悲しい背景があって。
傷ついたもの通し痛みを分かり合えることって大いにある。ニコール・キッドマン演じるフォーニアの抱えてることも結構壮絶で。
ラストもなんでそんな悲しい結末なのって。いろんなことを抱えながらみんな生きているけど、そういう心の重しを少しでも軽くしてくれる存在が誰にでもいることを願う。