評価:★★★☆☆
【STORY】
文明が荒廃した社会から、人類は完全に平等で争いもない平和な理想郷を作り上げる。その社会で育ち次世代に記憶を伝える「記憶を受け継ぐ者」に選ばれたジョナス(ブレントン・スウェイツ)は、全ての記憶を持つ「記憶を注ぐ者」(ジェフ・ブリッジス)と対面したことで、恐れや憎悪といった人間の本能的な感情や、理想社会に隠された暗い過去に気付いていく。社会の秩序を守る主席長老(メリル・ストリープ)は、そんな彼の存在を注視しており……。(シネマトゥデイ)
【CAST】
ジェフ・ブリッジス
メリル・ストリープ
ブレントン・スウェイツ
ケイティ・ホームズ
アレキサンダー・スカルスガルド
キャメロン・モナハン
テイラー・スウィフト
etc,,,
ロイス・ローリーの児童文学『ザ・ギバー 記憶を伝える者』を原作にしている。監督は『ソルト』などのフィリップ・ノイスが務めた。
児童文学が原作ということですが結構深い内容で世界観もなかなかおもしろかったです。
こういうテーマの映画はこれまでにもいくつか観てきてるけど、感情、色のない世界、記憶をつかさどる人の存在など設定が良かった。
映像の見せ方も結構好みでした。
徐々に色づいていく世界はとっても綺麗。
記憶がジョナスに渡るときの過去の出来事が、綺麗なものから戦争などの悲しいことまでフラッシュで画面に映し出されるんだけど、それもとっても心に響いた。
ジョナスとフィオナがキスをする場面でのやりとりが結構好きで
「Do you feel anything? What do you feel?」
「I don't know. I don't have the words to describe it.」
「Warm? Does it feel warm? Nice? There's more, so much more.」
って観ててso much more!!きゃー!!ってなったわ。笑
一見幸せそうに見える世界だけど、解放と称して人を殺してるんじゃそれは違うでしょって思う。出る杭を打つことによって保たれる平和は果たして本当の平和かね?
ここまでして保つ彼らが考える“平和”な世界で生きていくことは幸せなのか?幸せがなにかもわからないのに生きている意味はあるの?痛みがあるから楽しさや幸せも倍に感じるのに。
てか地味にテイラー・スウィフトが出てるという。
髪の色が違うだけでなんか全然違う人に見えた。
最後ジョナスはコミュニティの管理を解除するために次の後継者である赤ちゃんを連れてボーダーの外へと出るのだけど、砂漠を越え森を越え雪山を越え、それはさすがに赤ちゃん死んじゃうよ!!ジョナス自身も体力!!ってなった。笑
外には普通の世界があることも驚きだったんだけど、そのコミュニティの成り立ちとか管理方法が気になったね。
あと、そこで終わるの?っていうのがちょっと残念だったな。
私は嫌いじゃないけどね!!