原題:Mine vaganti/Loose Cannons(2010年)
評価:★★★☆☆
【STORY】
パスタ会社社長の息子トンマーゾ(リッカルド・スカマルチョ)は、家族には経営学部と偽って文学部を卒業し、小説を執筆していた。さらに大きな秘密を抱える彼は、長兄のアントニオ(アレッサンドロ・プレツィオージ)が新社長に就任する食事会でそのことを告白しようとした矢先、兄が驚がくの秘密を発表。トンマーゾは何も言い出せないまま、兄の代わりに会社の経営を任されてしまい……。(シネマトゥデイ)【CAST】
リッカルド・スカマルチョニコール・グリマウド
アレッサンドロ・プレツィオージ
エンニオ・ファンタスティキーニ
ルネッタ・サヴィーノ
イラリア・オッキーニ
etc,,,
イタリア映画ってそんな観たことないな~って思って、コメディ映画ということでちょっと気になった本作を観てみました。見終わったあと正直これはコメディなのか?って思ったけど楽しかったです。
イタリアのアカデミー賞にあたる第55回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では13のノミネートを受け、そのうち助演男優賞と助演女優賞の2部門で受賞。また、イタリア映画記者組合による第65回ナストロ・ダルジェント賞では最多となる10部門でノミネートを受け、そのうち最優秀コメディ賞をはじめとする最多5部門で受賞を果たしている。(Wikipedia参照)
原題“Mine vaganti”は“何をしでかすか分からない(危険人物)”、“いつ爆発するか分からない(浮遊機雷)”の意味。
俳優さんは知らない方ばかりでしたが、兄役のアレッサンドロ・プレツィオージ(Alessandro Preziosi)とダヴィデ役のジャンルカ・デ・マルキ(Gianluca De Marchi)がイケメン過ぎました。笑
しかし、自分の好きなことをやって生きている人、自分に正直に生きている人は果たして何人いるのでしょうか?感情を押し殺している人、我慢を強いられてる人は必ずいる。
この映画のように家族経営なんかしてる場合は自分のやりたことが継ぐことなら良いけどそうじゃなかったらかなり悩むのは必須。トンマーゾは小説家になりたいだけではなくゲイだし兄もゲイだし。
家族の大半がゲイであると打ち明けた兄に否定的で、衝撃は受けるけどそんな・・・ねぇ?マルコが「病気じゃなくて個性だ」って言ってたように同性愛でも良いじゃないね。ゲイのお友達みんな愉快で楽しそうだし。笑
全体を通しておばあちゃんがとても優しくてよかった。
おばあちゃんもいろいろ抱えてて、みんないろいろあるよね。
そんなおばあちゃんの
「かなわない愛は終わらない、永遠に続くものよ」
というセリフが印象的でした。
派手さはない映画ですが、雰囲気が好きでした。