覚えていらっしゃいますか?

そんな時代がありましたね。

あったんですよ(笑)


「ベン◯に乗れない奴が、BM◯に乗るんだ」と

バカにしてたんですね。


ホント信じらんない😂アタオカ


その頃の流行語で

『アッシー』『メッシー』がありましたが

実際にアッシー・メッシーをお抱えしてた女性を

1人だけ知っています。


確かに流行語でしたが、私の周辺で

「アッシーメッシーがいるの♡」なんていう人は

彼女のみでしたし、そういう人への視線は

当時でも冷ややかだったと思います。


青春時代をそんな生き方で過ごしたひとりの女性が

その後どうなったか?という話です。

彼女はちょっと変わったオシャレな名前の持ち主。

本当に賀来千香子にそっくりで

脚が凄くキレイな人でした。


母親が経営する会社に勤めていましたが

会社で彼女が何をしているのか聞いても

私にはよくわかりませんでした。

どうやら気楽に働いていたようです。


彼女の数々の語録は今でも忘れられません。


・「生まれてから一度もファストフード店に

入ったことがない、そういう店は行きたくない」

・「ストッキングは一度履いたら必ず捨てる」

・千円札を「小銭」と呼ぶ


彼女には車の免許がないので出先への行き帰りは

必ずアッシーにお願いしてました。

どこへ行こうが、それが何時でも

アッシーは必ず送迎をしてました。


流行りのレストランや値が張るレストラン。

そういう場所にはメッシーを誘ってました。

彼女は男性との食事では

ただの一度もお金を使ったことがないと

言い切ってました。


アッシーの車でレストランに着いて

メッシーと食事をする事にも

特に胸が痛む様子もありませんでした。


アッシーメッシーはそれだけの付き合い。

それ以上の何か特別な美味しい思いは

していないはずです。

やがて彼女は世間で『先生』と呼ばれる人と結婚。

それからやり取りはありませんでしたが

ある年、結婚式で久しぶりに再会しました。


彼女は夫婦で結婚式に参列しており

披露宴では彼女の夫がスピーチを頼まれてました。 

司会に呼ばれ、彼女の夫は話し始めましたが

聞きながら彼女は半笑いしながら

「よく言う(笑)」「カッコいい(笑)」などと

ひとりごとを口にしてました。



彼女の夫は若くして亡くなりました。


バブル終焉の煽りを受け

彼女の母親の会社も既に無く

父親は病気で自宅介護状態。

子供を抱えた彼女は働く事を思い立ちますが

まともにお勤めした経験がないので

出来る仕事は限られていたようです。

結局、働く事を諦めて家で過ごしてました。


街で偶然彼女に会ったことがありました。

彼女は「そこでコーヒー飲んでかない?」と

私をファストフード店に誘いました。


向き合って座る彼女は

アッシーメッシーを抱えて遊んでいた頃の面影は

全くありませんでした、全く。

悪びれながら書きますが

あらゆる意味で「普通」になっていました。


あの時何を話したのか?ほとんど覚えていません。


思い出せるのは、彼女と彼女の娘さんは

亡き夫の悪口を亡くなって暫く経つというのに

普通に話す様子だということ。

そして、その娘さんは亡き夫のコネで

なかなか良いところに就職したこと。


彼女と会ったのはそれが最後です。




最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました😊