坂東玉三郎『お話と素踊り』を観にキャナルシティ福岡までお出掛けしました。


キャナルシティが広すぎて迷った〜💦

席に着いたのが開演5分前でした。どうして間に合ったんだろう?😆(笑)


休憩なしの90分、たっぷり『玉三郎』に浸かって来ました😊

お話コーナーは前後半に分かれ、前半はご自身の体験や印象深かった出来事などを話し、後半は事前に募集した質問に答えるという流れ。

お話だけではなく、舞台本番前のお化粧や着付けの映像、BVLGARI主催のパーティーで歌った映像、休日に素潜りをした映像なども披露。

おやすみクローバー

印象的だった話をひとつ。
質問コーナーに寄せられた
「両親と死別。恋人とも別れて生きる希望を失い、もう死にたいと思っていた時に玉三郎さんの舞台に救われました、ありがとうございました」に対して玉三郎さんが

「ここで正直にきっぱり申し上げます。私は正真正銘の『ひとり』完全なる『ひとり』です」と話し出し、しばし口をつぐみました。そのあとに

「私には身の回りのことをお願いできるお手伝いさんがいてくれるし、信頼出来るスタッフもいるし、何でも話せる友達もいる。でもね、ひとりなんです。夜は誰もいない」

「友達は大事。友達とは直接会ってお話しするんです。でもそういうのが孤独の代用品であってはダメ、もっと寂しくなるから。孤独には孤独である鍛錬を積むしかない」

「嫌なことは忘れる。忘れる練習を一年位続けたら、本当に忘れるようになる」と話されていたこと。
一転して踊りでは
暗い舞台に灯りがふたつ。薄く雪が降る中、白い着物に薄墨色の傘を差した坂東玉三郎が。

静かな舞いでした。大きな動きはなくて、屈んだり肩を下げたり振り向いたり。それが何とも寂し気なんです。よくわからないものの哀しくなり、涙がじんわりと。凍てつく寒い日に見える、白く吐く息まで本当に見えた気がしました。

終わってから配られたチラシを見ると、実在した芸姑が昔を思い出し、雪の中を懐かしい恋人が、やっと会いに来てくれたという錯覚をして思いに浸る。そういう踊りでした。

不思議なことに振り返ると私の心に思い浮かぶのは玉三郎さんの姿よりも、雪の夜と、あの時見てもいない鶴の姿。何と書いたらいいのか、目が離せなくなるんです。圧倒的な存在感でありながら存在を消している。そして見る人にそんな印象や余韻だけを残す。そう私は感じました。

まるで夢の中でしか会えない人みたいでした。
また観に行きたいな。今度は着飾った姿でのお芝居を観たいですが、機会があるかな?大都市が羨ましいです😊

それにしてもキャナルシティ😢
5年間福岡に住んでいましたが、もっと出歩けば良かったです😅今更か(笑)博多観光に行かれる方向オンチの方は、キャナルシティ内部は要注意注意中洲が近いから遊びやすいかも?だけど😊


最後まで読んでいただいてありがとうございました。
本当に感謝しています、いつも😊