マルセル・マルソーというフランス人がいたのを
ご存知でしょうか🤗?
パントマイマーとして、偉大な足跡を遺した人。
『沈黙の詩人』と呼ばれていました。
9月22日はマルソーの命日で、お亡くなりになって今年で15年。
パントマイムとは何ぞや?と思われる方には
大変古い映画ですが『天井桟敷の人々』をオススメします。
パントマイムが見れますし、ルノワールの長男も出演してます。
ルノワールの長男は父親の絵のモデルとして沢山描かれて
いますので見比べるのも面白いですよ。
(余談ですが『天井桟敷の人々』はすっごい長編で
THE大人の映画✨人間の愚かさが下品に描かれてます)
パントマイムを芸術の域に高めたのは、このマルソー。
写真を見てお気づきかと思いますが
チャールズ・チャップリンから影響を受けた風貌です。
この印象的な出で立ちで舞台に立ち
世界的な名声を得ました。
胸元がボーダーなのが、いかにもフランス人ですね☺️
帽子の上の萎びた感じの花は赤く、それがかえって粋。
芸術の分野で偉大とみなされた人だけが加入出来る
フランス芸術アカデミーの会員にも選出されています。
この会員に選ばれるのは途方もなく凄いことなんです。
ちなみにマイケル・ジャクソンのムーンウォークは
マルソーの動きからヒントを得て誕生しました。
実はマルソー、終戦までに100人以上のユダヤ人の子供の生命を
救っています。自身にもユダヤ人の血が流れていて
マルソーの父親はアウシュビッツで亡くなっています。
ナチスに睨まれながらも秘密裏に
フランスからスイスへ子供達を移動させ守り切りました。
家族と引き離され、気配を消すことを強要され
緊張状態が続く環境に毎日晒され続ける子供達を笑わせたくて
言葉がいらず、どんな年代の子供にもわかるパントマイムを
選んだのが、彼のパントマイマーとしての始まりでした。
目の前の子供達に、ただ喜んで欲しかったのです。
マルソー自身も、明日の生命がわからないというのに。
生前は自分の成し遂げたことを語らなかったマルソー。
数年前、彼の人生を描いた映画が公開されています。
それが『沈黙のレジスタンス』
思い出したときにでも、ご覧になってみて下さい🤗
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀☺️☺️☺️☺️☺️
もうひとり
古いフランス人俳優で1932年公開『にんじん』という
映画に出ていた子役ロベール・リナン。
このカワイイ子役は
後にレジスタンス活動に身を投じました。
けれども密告によりナチスに捕まり
仲間と共にラ・マルセイエーズを歌いながら
ドイツにて銃殺されました。享年23 歳。
最後の出演映画は1942年 -『Cap au large』
亡くなる2年前のことでした。
こういうフランス人もいたんだよ〜ん、というお話でした☺️
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました🍀