台風で大きな被害が出た。

 

古来より「政治とは治水」であると言われたきたが、まさにその通りの出来事であった。自然の驚異に畏怖するとともに、盤石と思っていたインフラの脆さに驚いた。そしてホームレスが避難所で拒否された話題を知り、命の価値を考えさせられた。

 

小生は命の価値が等しく同じであるとは全く思っていない。例えばIPS細胞の研究をされている教授と、しがないサラリーマンである小生の命の価値が同じはずがない。

 

東北での大震災の際、高齢者施設から避難をする時に、お年寄りと施設職員のいずれが優先されるべきかという話題を目にした。医療でいうトリアージに似た選択だ。

 

この世の中、全ての人が救われ、幸せになれることはない。口にこそ出さないが、皆本音では分かっているはずだ。極限状態の時にその決断を迫られる。

 

良い人ぶるつもりはないが、小生はもう十分人生を堪能したので、小生の代わりに誰かが救われるならそれで良いかなとも思う。