禄存


禄存は土に属し、北斗七星の中で第三の星です。貴人の称号を持ち、人の寿命の基礎を司ります。財禄、高貴な称号、恵み、寿命を表しますが、禄存は六親宮に入ると孤独を表します。財帛宮や物に関する宮に入ると富を主とします。禄存は大吉神ですが、人間関係には少し不利です。



外見は和やかで、人柄は厚道で、機転が利きます。男性は文才があり、女性は徳のある志を持っています。一人でいると、吉星が同宮にないと、財宝を守りたがる人になります。財宝を持っていても、施しをしたがらず、他人と接触することを恐れ、他人を財宝を奪う者と見て心を病んでしまう可能性があります。男性の命式では内向的で、特に夫妻宮に入るのは良くないでしょう。



禄存は命宮、財宮、官禄宮、遷移宮、田宅宮に入ることを好みます。ただし、命宮に単独で入ることを避け、吉星と一緒になることを好みます。天馬と会うことが好ましいとされています。又、太陽、文昌、天梁と会うことも好ましいです。太陽、文昌、天梁と会うことで、名声と財産が増します。逆に、空劫、火鈴と会うことを避け、困難や結婚に不利です。女性の命式では、紫微、天府と同宮に入ることで、すべてが順調に進みます。廉貞と会うことで、名誉のある家の妻に嫁ぐことができます。




兄弟宮

凶星が無い限り、有名な兄弟がいます。しかし、災いがあっても、兄弟が有名であっても、助けがありません。


夫妻宮

男性は内向的であり、遅い結婚が適しており、年の離れた妻を迎えることが良いでしょう。女性は名家の妻、夫人となり、凶星と一緒になると正式な結婚から離れてしまいます。天馬と同宮又は三合は配偶者によって豊かになり、男性はお金持ちの女性と結婚し、女性が富豪と結婚します。



子女宮

子供が少ないかもしれません。三化吉、天魁天钺、左輔右弼と会うことが好ましく、名家の子供を持つことになります。



財宝宮

武曲、天府、または天馬と同宮又は三合することを好みます。



疾病宮

禄存は陰土に属し、脾胃、肝臓、体液の欠乏、大腸の乾燥、咳嗽、肺結核などを主とします。若年層では多くの病気があります。火星、鈴星が加わると四肢に傷がつきます。天空地劫が加わると悪性疾患が続きます。



遷移宮

外で成功し、尊敬され、豊かになります。しかし、火星、鈴星や天空地劫があると、他人に邪魔されます。



奴僕宮

交友が広がり、人脈が良くなり、多方面から助けを得ることができます。ただし、多忙であり、友人との間を行き来することが多いです。



官禄宮

吉星が加わると、文武両道で子孫にも恵まれます。吉凶の三合は名声が高く、凶星が多いと名声が低くなります。


田宅宮

家産が多く、祖業が繁栄します。ただし、火鈴、空劫、羊陀が加わると、財帛が少なくなります。近くには高い建物、レンガ工場、土手、橋、古い井戸、丘があります。



福德宮

一生幸福であり、財産も豊かです。吉星が加わると、多くの喜びがありますが、凶星が加わると不安定になります。



父母宮

両親と縁がありますが、凶星があると父親との縁がないことを意味します。