あの日を偲ぶ | Sunnykitchen(Bird side)

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インコ、オウムなどの食事について考える、
バードフードコーディネーターSunnykitchenです。
コミドリコンゴウ、ヒメコンゴウと暮らしています。

黒柴おこめの『おこめキッチン』も別ブログで書いています。

お次は枝豆を乾燥させてみましたよ。

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これは大成功!
お豆の香ばしさがしっかり出て、硬すぎず食べやすい一品になりました。

生野菜が嫌いだし入れっぱなしに出来ない我が家には乾燥野菜が無くてはならないものになりました。

もっと早く色々作ればよかった(・_・



今日は柴犬ミミの三回忌です。

3年前の6月9日、ついに水も飲まなくなったので今夜が峠だとわかりました。

動物は人が近くにいると無理してしまうと直前に友人から聞いていたので、あえて違う部屋に寝かせました。

「その時」の見極めは難しい場合もありますが、「頑張って!」と付きっきりになることはその子を余計辛くさせてしまうので、静かに逝かせてあげる方がいい場合もあるようです。

翌朝息を引き取ったミミをお布団に寝かせ直したら、ここからはアクティブでした。

確か以前もブログに書きましたのでダブり御免です。

その日の朝は新しい仕事の面接でしたから、とりあえず朝一にスーツを着てGo!

ミミのお見送りに際して色々アドバイスをくれた友人に報告をしてから午後に帰宅すると、ミミから茶色の液体が!
(; ̄O ̄)

死後は体液が出てくるので頭を少し上げておかなくてはいけないことまでは、友人から聞いていなかったのです。

部屋中ものすごい悪臭に包まれてしまい、アルコールなどで拭いても拭いてもどうにもならず。

このとき母は長期入院していましたので、登場人物は私のみです。
後から考えると、なに一人でバタバタやってんだかとなんだか笑けてくるのですが。

母に電話で相談。

「ミミがとてつもなく臭いんだけど…もう焼いてもいいかねぇ…」

母「まあ!焼きなさい!」


2日後位に予定していた焼き焼きが急遽今夜になりました。

ちょっと距離があるので…とペット葬儀屋さんが到着したのは夜中の0時(!)

若い男性の社長さんが、焼却炉付きのワゴンに乗ってお一人でいらっしゃいました。

ササっと書類手続きだけしたら焼いてくれるかと思いきや、

「では、じろうくん(ミミの本名)にお別れのメッセージを」と、綺麗な紙に印刷されたお別れの言葉の朗読が始まったではありませんか!

「じろうくん、今まで…」

始まりました。
それ何行あるんだろと横目でチラリ。
見開きの左ページは全てお見送りのポエムで埋められていました。

ついに終盤。


「じろうくん、ほんっっとうに………


あぁりがとうございましたあぁぁぁぁ…………(余韻)


最後だけ敬語!!!!
会ったこともない犬に敬語!!
感情の込め方素晴らしいし!

しかもこれ、まさかそんな台本が用意されているとは思わずちゃんとした部屋は用意していなかったので、玄関で行われているんですよ。

まあしょうがない、ポエムくらいはしょうがない。

では焼きましょうかね!


しかし社長さん「わたくし、◯◯宗のなんたらかんたらで」と、説明を始めました。

そして数珠とお鈴が登場。

「では、般若心経を始めさせていただきます」

えー!?
エイエム1時ナウ!!
アット玄関!!!
inマンション!!!!

すごい。社長さんのペット葬儀に対する情熱。
この状況で意思確認なしに般若心経を強行してしまうんですから。

母がいなくて良かったです。
いたら笑いを堪えるなんて無理。
いや、ポエムの時点で崩壊してたか。


「リ~ンリ~ン」

でも、そういう商いとはいえ飼い主の気持ちを大切にする心遣いはすごいなぁ~とペットビジネスの一端を見た気がしたのでした。

その後、私と社長さんでミミを下へ運ぶことに。

仕上げに綺麗なレースの白い布をかけてくださったのですが、おっさん柴犬に真っ白のレースとか似合うはずがないんです社長さんもう許して。

さすがに焼却炉に入れる時はホロっときましたが、今夜のそこまでの道のりが険しすぎて車を見送った後はやりきった感に浸りました。

が、

近くの駐車場に停めて1時間ほどじっくり焼いたら、リターンし骨を拾うという作業がまだ待っています。

ウトウトしかけた頃リターンの連絡。

2時半とかでしたでしょうか。

骨をトレーに綺麗に並べてお持ちくださったのですが、ミミは骨が丈夫だったらしく尻尾の先までほとんどの骨が残っていたので、

これ全部箸で拾わんといかんかね?

と言いたくて言いたくて、でも言えなくて夏。

本来なら家族全員で偲びながら拾うのでしょうけど、なにせ登場人物は私一人ですから新手の苦行に近いものがありました。

でも「食事と運動が良かったのでしょうね」と社長さんに言われて嬉しかったです。

どうにか全て拾い終わり、やっとこ社長さんを見送りました。

翌日、ミミの爪と毛の残りを小瓶に詰めてもらったものを母に届けて私の孤独な任務は終わりました。

毎年この時期になると思い出す、寂しさよりも笑いを与えてくれるミミとの最後の思い出です。