こんにちは!
ジェイエンジェナです。

韓国は連日30度を超える暑さですメラメラ

今年はエルニーニョではなくラニーニャが発生する可能性が高いそうですが、いずれにしても今年も猛暑になりそうですねチュー

我慢してどうにかなる暑さではないですので、くれぐれも熱中症にはお気をつけください。

 

 

本日はCカーブクッションと吐き戻し防止クッションの違いについてお伝えしようと思います。

この記事をお読みくださっている方の中には、「Cカーブクッションを探していて”吐き戻し防止クッション”なるものを見つけた!」という方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
 

見た目がなんだか似ていて、名前も同じ”クッション系ベビーグッズ”。

何がどう違うのか一見ではよくわからないですね💦

吐き戻し防止クッションの中には、Cカーブクッションのように背中が丸くなるようなふかふかとしているものがあるのも事実です。(ジェイエンジェナとしてはそのような吐き戻し防止クッションは様々な理由でおすすめしておりません!)

ですが、Cカーブクッションとジェイエンジェナの吐き戻し防止クッションは全くの別物です。
 

 

実は、韓国では赤ちゃん用の”Cカーブクッション”なるものは販売されていません。
韓国語で”Cカーブクッション”と検索すると、大人用の脊椎枕がずらーっと検索結果に出てきます。
”赤ちゃんをCカーブに寝かせる”ということ自体、韓国では全く耳にしません。


韓国では、「背中が丸まる姿勢は腰や脊椎に負担がかかる、脊椎の発達のためにも背中はまっすぐに寝かせるのがよい」というのがママたちの一般的な認識です。
吐き戻し防止クッションの中には背中が丸まりやすいタイプのものがあり、そのようなものは専門家の方たちからも「赤ちゃんの腰によくないため短時間の使用が望ましい」と言われています。
ジェイエンジェナのクッションは頭から腰まで一直線に支える構造のため、韓国ママに支持されていると言えるでしょう。
 

「産まれたばかりの赤ちゃんはまだCカーブの脊椎だから、まるくねかせてあげると赤ちゃんが安心する」という説が比較的広く知られている日本とはずいぶん違いますね!

花花花
 

 

 

 Cカーブクッションの役目

 

産まれたばかりの赤ちゃんの脊椎はCカーブ型であることなどから”Cカーブクッション”というネーミングが産まれました。
現在色々な名前で販売されていますが、赤ちゃんのぐっすり睡眠をサポートするという機能はどのクッションも同一です。

(※写真はイメージです。)

【しくみ】
背中を丸く(Cカーブに)保ってあげることで、ママのおなかの中にいるような安心感を与え、赤ちゃんが心地よく眠れるようサポートしてくれるというものです。
クッションはCカーブが保てるようくぼみがあり、ベビーベッドに比べて柔らかめにできています。

家にあるタオルなどを使ってCカーブを保てる寝床を作る方法などがネットで紹介されていますが、Cカーブクッションは寝かせるだけで手間なく赤ちゃんの背中を丸く保ってくれるという育児グッズです。
赤ちゃんを抱っこしていて眠ってしまった時など、抱っこしながらバスタオルを丸めて~などするのは至難の業だと思いますので、Cカーブでよく眠る子にはとても便利なアイテムですね!

※頭だけに角度がつきすぎて首が前にもたげた姿勢は気道を圧迫する原因になり、大変危険です。くれぐれもご注意ください。


【素材】
クッション:ポリエステル綿、クレアビーズ
カバー:綿100%(天竺ニット)、パイル地、コットン

クッションの素材は、吐き戻し防止クッションにも使用されている素材が多く使われていました。
どのCカーブクッションも、赤ちゃんをCカーブに保つためにベビーマットレスに比べやわらかめにできているようです。


【使用時期】
1歳頃までが目安のようです。(製品詳細ページ参考)
ネットで調べたところ、「脊椎の発達のことを考えると”お座り~はいはいをする時期”までには終了するのが望ましい」との意見もありました。

 

【平らなところに寝かせるのは赤ちゃんにとって不自然な姿勢?】
Cカーブクッションの製品詳細ページに、”平らなところに寝かせるのは赤ちゃんにとって不自然な姿勢で背骨の発育によくない”との気になる記載がありました。

 

ママのおなかの中にいた時と比べれば、背中をまっすぐにすることは”不自然な姿勢”と言えるかもしれません。
ですが、「まっすぐ寝かせることが背骨の発育によくない」という根拠はどこからきているのでしょうか?
(公になっている調査に基づく根拠は見つけることができませんでした。)


Cカーブはママのおなかの中に適応した脊椎の形で、お腹の中で栄養はへその緒から摂取し、座ったり歩く必要がありません。
産まれてすぐに、赤ちゃんは肺で呼吸を始め口から栄養をとるようになります。
そして自分の力で首を持ち上げ座り立って歩けるよう、脊椎を始め急スピードで赤ちゃんの体は成長していきます。
外の世界に適応するため、産まれたと同時に成長発達を始めているのです。

米国小児科学会(AAP)では、安全な睡眠のために「あおむけの姿勢、固い寝床、柔らかい寝具の回避」を推奨しています。
たくさんの研究結果から、硬いマットレスを備えた平らなベビーベッドは乳児の窒息リスクを軽減する可能性が高いことが示されています。

参考:Infant inclined sleep product safety: A model for using biomechanics to explore safe infant product design

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0021929021004747


また、米国小児科学会(AAP)では乳児の筋骨格の発達促進のために、赤ちゃんにうつ伏せ遊び(タミータイム)を新生児期から毎日行うことを推奨しています。
ママのおなかの外の世界へ適応した体に早く成長できるよう、赤ちゃんへ運動を薦めているのです。

 


※タミータイムについてはこちらの記事をご覧ください。一次資料を基に簡潔にまとめました。
タミータイム(うつ伏せ遊び)とは? メリットと方法【要点解説】 | jeinjena (ameblo.jp)


もし「平らに寝かせることが赤ちゃんにとって不自然な姿勢で背骨の発育によくない」のなら、米国小児科学会(AAP)が平らで硬いマットレスに寝かせることを推奨しないと思います。
Cカーブクッションの商品詳細をご覧になって、”平らに寝かせるのはよくない”と思った方がいらっしゃれば、上記の理由からまっすぐ寝かせても大丈夫であると考えていただければ幸いです。

 

 

 

 吐き戻し防止クッションの役目

 

吐き戻し防止クッションは比較的新しいベビーグッズで、韓国でジェイエンジェナがクッションの販売を始めたのは2018年です。(韓国では”역류방지쿠션=ヨンニュバンジクッション:逆流防止クッション”と呼ばれています。略して역방쿠=ヨクバンクとも呼ばれたりします。)

日本では2020年ころから吐き戻し防止クッションが輸入販売され始めたようです。
メインの機能は「吐き戻し防止」で、2次的な機能で背中スイッチ対策にもなると人気です。

 

 

【しくみ】
頭側が高くなっており、赤ちゃんを傾斜に支え物理的に吐き戻しを防止します。


ジェイエンジェナの吐き戻し防止クッションは、単に頭側が高いだけでなく、”背中がまっすぐ”で”腰が安定する”ように作られています。

脊椎の成長に逆行しない形で、頭から背中が一直線になるので首が前にもたげて気道を圧迫することがありません。

背中がまっすぐになるので、ミルクの消化もよりスムーズに。
アメリカ小児科病院の吐き戻しに関する指針を基に医学的根拠をもち、小児科医のコンサルティングを受けて製作されています。
 

日本ではあまり知られていないようですが、授乳後の姿勢は背中をまっすぐ維持することが大事です。
背中がまるまっていると腹部を圧迫し、逆に吐き戻しの原因になることもあるからです。
吐き戻しを防止する姿勢に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
赤ちゃん(新生児含む)の吐き戻し対策 吐き戻しを防止する効果的な姿勢 | jeinjena (ameblo.jp)

 

Cカーブクッションで吐き戻し防止も兼ねて頭を高くしたものがあるようですが、Cカーブクッションの特徴である”背中を丸くする”姿勢は吐き戻し防止には適していません。
 

 

【素材】
クッション:マイクロファイバー バージン ポリエステル綿(Huvis社)
カバー:高密度コットンキルティング、綿100%、モダール、綿麻混合生地など

上記はジェイエンジェナが使用している素材です。
クッション綿にはへたりにくいマイクロファイバー高弾力性綿を使用しています。
ベビー用品にはメモリーフォームやスポンジなどもよく使われていますが、本当に安全なもののみを使うというこだわりで、ジェイエンジェナはマイクロファイバー綿を選択しています。
 

 

【使用時期】

生後1日目の赤ちゃんから、一番小さいオリジナルサイズのクッションでも3歳(頭が出てしまう時期を基準にしています。)頃まで使用可能です。
実際いつまで使ったのか?リアルな韓国ママの声をブログに載せました。

より詳しく知りたい方はこちらの記事をご参考ください。
いつまで使える? 吐き戻し防止クッション、実際にいつまで使った? | jeinjena (ameblo.jp)

 

 

 

 

 Cカーブクッションと吐き戻し防止クッション、どこが違う?

 

ジェイエンジェナの吐き戻し防止クッションとCカーブクッションを比較し、まとめてみました。


1.役目が違う
Cカーブクッションは赤ちゃんの”睡眠をサポート”する育児グッズです。


対して、吐き戻し防止クッションのメイン機能は”吐き戻し防止”で、授乳後のケアの負担を減らし赤ちゃんのミルクの消化を助けてくれます。

背中スイッチ対策になる”睡眠をサポート”する機能は2次的なものです。

吐き戻し防止クッションを購入される方は、吐き戻し防止だけでなく「背中スイッチ対策」を目的にされる方も多いようです。

 

 

2.赤ちゃんを寝かせた時の姿勢が違う

Cカーブクッションは寝かせると赤ちゃんの背中が丸くなり、体全体がCカーブを描くように頭が前に少しもたげた姿勢になります。ママのおなかの中にいる時と似た姿勢に保ち、安心感を与えます。

ジェイエンジェナの吐き戻し防止クッションの場合は、頭から腰まで一直線に支え、横に倒した「く」の字のような姿勢になります。抱っこしなくともミルクの消化に適した姿勢に保ちます。

 

 

 

3.クッション感が違う

Cカーブクッションは赤ちゃんの背中を丸く支えるために、ある程度の柔らかさがあります。
ジェイエンジェナの吐き戻し防止クッションは、パンパンに詰まった高弾力性綿で赤ちゃんの背中をまっすぐと支えます。


 

柔らかいクッションは寝返りをした場合に窒息の危険性もあり、使用にはより一層の注意が必要です。

 

 

 

4.ストラップの有無
Cカーブクッションにストラップがついているものはありませんでした。
ジェイエンジェナの吐き戻し防止クッションは、寝返り/落下/モロー反射を防止するスワドルストラップがついています。

 

赤ちゃんを寝かせて使うものには必ずといってよいほど、ベルトやストラップがついています。
赤ちゃんが安定した姿勢を維持し、乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因でもある突発的な寝返りを防ぐために、使用の際はベルトやストラップを必ず装着するように記載があります。

 

アメリカのフィッシャープライス社「ロックンプレイスリーパー」で乳幼児の事故が複数発生し、リコールになったニュースはご存じの方も多いと思います。

この事故のほとんどで、赤ちゃんはベルト着用せず寝かされていたとのことです。

使用方法に従いベルトを装着していれば、防げた事故だったかもしれません。

 

また、ベルトのない新生児用のクッションでも事故が起きています。

こちらもベルトがついていれば防げた事故だったかもしれません。

 

ベルトやストラップがあることで、安全性をより高めてくれます。

使用方法を守って使うこともとても大事です。

Cカーブクッションも、吐き戻し防止クッションも、使用中は目を離さないようにしましょう。
 

 

 

----------

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

Cカーブクッションと吐き戻し防止クッション、似ていても違うところがたくさんありますし、ジェイエンジェナのクッションと比較した場合は”全くの別物”です!

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。


アメリカ小児科学会(AAP)が提示した「睡眠関連乳児死亡リスクを軽減するための推奨事項」では、赤ちゃんは何時も「硬くて平らなマットレスなど」に寝かせることを推奨しています。
日本では住宅環境や赤ちゃんとの密な関係性から「添い寝」をする方も多いかと思われますが、前記の推奨事項の中では添い寝も避けるように記載があります。
この推奨事項は、QOL(生活の質/満足度)や、文化、習慣などを考慮にいれなかった場合の理想だと言えるでしょう。


そして文末にはとても大事なことが書かれています。

”この声明のガイダンスは、排他的な治療方針を示すものではなく、医療の標準として機能するものでもありません。個々の状況を考慮した変更が適切な場合があります。”
(引用翻訳)

 

 

理想的な環境を示しつつ、個々の状況に合わせて変えることがよい場合もあると専門家も示しているのです。
一方で、万人に分かりやすくまとめられた推奨事項はとても貴重な情報で、安全性のために見逃せない内容であることも確かです。

 

様々な情報であふれる現代ですが、何がリスクかをしっかり理解し、ご家庭ごとでベストな育児ができるといいですね。

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました!
ブログを始めた頃は「あまり知られていない育児グッズだし、興味をもってくださる方はいらっしゃるのだろうか...」と思っていたのですが、最近少しずつ訪れてくださる方が増えていますラブラブ
これも読みに来てくださる皆様のおかげですおねがい

また、お会いしましょう!


ジェイエンジェナ
2024.6.14

▼▼▼ジェイエンジェナ公式サイト▼▼▼