小鳴門新橋を通って、徳島県で二番目に面積が広い島「島田島」に渡りました。

 

橋の上からは小鳴門海峡と漁港の風景が見えました。

 

その奥には播磨灘が広がっています。

 

 

 

島田島は、手付かずの自然が残る美しい島です。

 

島では現在「大賀蓮プロジェクト」が進行していて、新たな観光スポットとして注目を集めています。

 

大賀蓮とは、今から2000年以上前の古代の蓮の実から発芽・開花した蓮のことです。

 

 

 

昭和26年(1951)に千葉市の検見川 (けみがわ) 遺跡から、古代の蓮の実が3粒発見されました。

 

発見者の大賀一郎氏がピンク色の大輪の花を咲かせることに成功し、「大賀蓮」と命名されました。

 

大賀蓮はその後日本各地は元より世界各国へ根分けされ、友好親善と平和のシンボルになりました。

 

 

地域おこし協力隊の人達が中心となり、2014年に島田島の水田にも植え付けられたそうです。

 

 


空を突き刺すかのように、すっくと茎を伸ばした若い蕾。

 

 

 

開花直前の蕾は花びらが幾重にも重なり、ぷっくりとした愛らしい姿をしています。

 

 

 

開いたばかりの花は色鮮やかで、まるで砂糖菓子のようです。

 

 

 

大きく開いた蓮の花は、ドレスを広げたように優雅で華やかでした。

 

 

 

ビロードのような葉っぱの上では、キラキラした雫が転がっていました。

 

 

 

蓮の花は早朝に咲いて午後には閉じてしまいます。

 

花の開閉を3回繰り返し、4日目には閉じる力も尽き果て、開いたまま散っていくそうです。

 

花弁を落とした後は花托を残します。

 

 

 

蓮の実はブレスレットやストラップ、念珠などに加工され、お手頃価格で販売されていました。

 


 

 

自然豊かな島田島では、小さな生き物たちも生き生きと暮らしていました。

 

 

 

 

古代ロマンを感じながら、美しい蓮の花と島田島の豊かな自然を堪能しました。

 

2000年前の人達も同じ花を見ていたのかと思うと、不思議な気持ちになります。


 

 

 

近くの海岸では、鳴門市の花「ハマボウ」が風に揺れていました。

 

 

 

海の向こうには淡路島の風車群。

 

 

 

 

帰りは鳴門スカイラインを通って、大毛島経由で帰りました。

 

スカイラインの一番高い場所に、「四方見(よもみ)展望台」があります。

 

湖のように静かなウチノ海に、釣り筏、真珠・牡蠣の養殖筏が点々と浮かんでいました。

 

 

 

島ならではの妙なる風景でした。