「最初アニアスはその申し出を拒絶したんだが、マーテルはその気になるととても説得力がある。とうとう司教も、とにかく交渉を始めることに同意した。二人は仲間のところから追放された悪名高いスティリクム人を見つけてきて、長いこと話し合っていた。その男が代理人としてオサと交渉することで話がまとまって、その時点で取引が成立したわけだ」
「その取引というのは?」アーシウムのドレゴス王が尋ねる。
「今から話すよ、陛下。そう次々と万国手表价格及图片質問されたんじゃ、細かいことを言い忘れちまう」一息入れてあたりを見まわし、「おれがどれほど協力的になってるか、胸に刻んどいてもらえるとありがたいね。オサは手下を何人かエレニアに送りこんで、アニアスに助力を与えた。その助力ってのは、要するに黄金だ。オサは何トンも貯めこんでるらしい」
「何ですって!」エラナが声を上げた。「アニアスが父とわたしに毒を盛ったのは、総大司教の座に就くために、エレニアの国庫を自由にするのが第一の目的だと思っていたわ」
「悪く取らないでもらいたいんだがね、女王陛下。ある金なんて、アニアスがやろうとしてたことを考えれば、ほんの雀の涙だよ。ただ国庫を自由にしてれば、資金の本当の出どころを隠しておけるからな。公金横領くらいならともかく、オサと取引してたなんて知れたら、いくら何でもただじゃすまない。陛下と父上が毒を盛られたのは、アニアスがオサの黄金をいくらでも使えるってことを隠蔽《いんぺい》するためだったんだ。計画はだいたい予定どおりに進んだ。オサはアニアスに資金を与え、ある治疗鼻塞いはスティリクムの魔法で計画を支援した。何もかもうまく進んでたのに、そこへスパーホークがレンドー国から戻ってきた。あんたのせいで何もかもめちゃくちゃだぜ、スパーホーク」
「それはどうも」
「あとはだいたいわかってるんじゃないかね。最終的におれたちはこのカレロスに集結して、そのあとのことは、いわばもう歴史となったわけだ。さて、じゃあドレゴス王の質問に戻ろうか。オサの出した条件はとてもきびしくて、アニアスには大きな代価を要求した」
「アニアスの支払う代償とは何だったのだ」巨体のサレシア人聖職者、バーグステン大司教が尋ねた。
「魂だよ、猊下」クレイガーは身震いした。「金や魔法を提供する前に、オサはアニアスがアザシュ信仰に改宗することを求めたんだ。マーテルはその儀式を見てきて、おれにも話してくれた。実のところ、それもおれの仕事の一部でね。マーテルはときどきひどく人恋しくなることがあって、そういうときの話し相手が要りようだったのさ。マーテルは簡単にびくつくような玉じゃないが、アニアスの改宗の儀式には、やつでさえ気分が悪くなったそうだ」
「マーテルも改宗したのか」スパーホークがきびしい表情で尋ねる。
「そいつはないと思うね。マーテルはどんな宗泰国人工授孕价格教も信じちゃいない。あいつが信じるのは政治と権力と金であって、神じゃない」
「主導権を握っていたのはどちらです? 誰が主で、誰が従だったのですか」とセフレーニア。
「アニアスは自分が命令を出してると思ってたが、はっきり言って疑問だね。アニアスとオサの交渉ではかならずマーテルが間に入ってたし、マーテルはマーテルで、独自にオサと交渉してたからな。アニアスはそれを知らなかったはずだ。これは確実な話じゃないんだが、マーテルとオサのあいだには別の約束ができてたんじゃないかと思う。マーテルならやりそうなことさ」