TAHORNG Elefue(タホーン エレフエ)とDTMパソコンの相性がやばい話 | jedipadawanのブログ

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忍耐力の欠如によって散財し、
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(アルマン・サラクルー・サンザイ)

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エレフエは、電子リコーダー。
内蔵スピーカーあり。ヘッドホンも使える。
リコーダーをはじめ、サックスやクラリネットなど10種類の音色を搭載。
ソプラノリコーダーと同じ運指で演奏を行うことが可能。

筆者はなぜか、ヤマハのソプラノ、アルト、ソプラニーノ3本のリコーダーを所有してますが、
昼間ですらリコーダーはうるさいので、結局、ホコリを被ってます。
これなら真夜中だろうとヘッドホン経由でリコーダーの練習ができるのです。
一部、運指にクセがあるみたいなのですが、一般人ならまあ許容範囲かと。

なんだけれども、正直、内蔵の音色はちとしょぼい。
そこで、エレフエがBluetooth MIDI対応ということで、
PCに繋いで買い漁った音源で鳴らそうと思い至るわけです。

準備として、
「CME WIDI Bud Pro ワイヤレス USB MIDI ドングル」を用意します。
これがとても優秀。
「MIDI over Bluetooth Low Energy(BLE-MIDI)」規格のレシーバーかしら?
PCからは、MIDIデバイスとして「WIDI Bud Pro」と表示されますので、
MIDI入力機器として指定しておきます。

そんで、WIDI Bud Proとエレフエの接続は、エレフエのBluetoothボタンを長押しするだけ。
これでエレフエでMIDI入力が可能となります。

ちなみに、欠点と言えなくもないですが、
「WIDI Bud Pro」はBluetooth MIDI機器の同時接続は1つ。
なんですが、例えば、
エレフエの電源を切って接続を絶ち、
そのままおもむろに、「KORG / microKEY2-49 AIR」の電源をオンにすると、
勝手にmicroKEY2がWIDI Bud Proに繋がり、PC側で入力機器の再設定をすることなく、
使えちゃいます。便利。

そのままおもむろに、microKEY2の電源を切って、
「InstaChord / インスタコード」(W. A. ProductionのVSTじゃないよ)の電源を入れると、
勝手にInstaChordがWIDI Bud Proに繋がり、PC側で入力機器の再設定をすることなく、
使えちゃいます。便利。
便利すぎなので2度いいます。


MIDIデバイスとして「WIDI Bud Pro」を指定できる関係で、
その先につながっているデバイスの設定が必要ないんですね。

さて、エレフエ、DTMのMIDI入力機器としてすこぶる楽しい。
メーカー独自運指?で運用すると3オクターブの音域をカバーします。
半音ずつ上下に1オクターブトランスポーズ可能。
音量は、息の吹き込み具合を感知して、
MIDIコントロール番号「CC 011:エクスプレッション」で制御するようです。たぶん。
値段からすると頑張ってる方かなぁ、と思いますが、音量制御に関しては過度な期待はしないであげて。

で、別にDTMのソフトを揃えなくても、
例えば、「Native Instruments Kontakt」とか「IK Multimedia SampleTank」とか、
「スタンドアロンで起動」ができるタイプの音源で、
アプリ・ソフトがMIDI入力デバイスを指定できるものなら、そこで「WIDI Bud Pro」を指定してやれば、
オーボエだろうとホルンだろうと、果てはシンセサイザーまで、
お手持ちの鳴らして気持ちの良い音源を、心ゆくまで楽しめます。
ウィンドシンセの入力でピアノやギターを鳴らすのも一興。
まあ、MIDIデータとして記録ができないので、

最終的にはDTMソフト上で動かすことになりましょうか。

ちなみに、「InstaChord」も同様の使い方ができますので、
ピアノやギターはこちらに任せたほうが良いでしょう。
「InstaChord」でVSTのギター音源を鳴らして、アンプシミュレータに通すと、
めちゃテンション上がります。打ち込み用途としても、

ストロークやストラミングがキーボードよりは自然にできるので有用かも。
ギターっぽく入力できるのに、MIDIデータとして修正もできるので、

ギター弾ける人にも価値があるかも。

リコーダーなんて吹けないですよ。って方。私も吹けません。
でも「ドレミファソラシド」くらいはなんとかなるなら、
「レミファソラシドレ」のドリア旋法(音階?スケール?)で適当に吹くと、
とてもファンタジーなメロディーとかが吹けます。最初はそれだけで1時間以上遊べました。
ドラクエやエフエフとか有名劇伴のBGMのあれとかそれ。
ピンとこない方はFF9の「いつか帰るところ」とか「ドリアンモード(Dorian Mode)」で検索して聞いてみて。

さらに、「ドレミファソラシド」が厳しくても大丈夫です。
ここはPCならではの解決方法。
プラグインが必要になっちゃいますが、PLUGIN BOUTIQUE社の「SCALER 2」を用意します。
このソフトの使い方は膨大なので端折りますが、
SCALER 2 は指定したスケールの音階をロックする機能があります。
これを利用すると、「SCALER 2」に対してスケール外の音程の入力をしても、
「SCALER 2」が適当に近くのスケール内の音に変換して、発音します。
一時的にスケール外の音を借りてくることができなくなりますが、
調子ハズレを回避できるので、ヨシ!

半音足りない!!って部分はあとでピアノロールで直しましょう。
あと、「SCALER 2」のプリセットのスケールとエレフエの音程が合わない場合があったら、
エレフエ側のトランスポーズでも対応できます。半音ずつ上げていけば、どこかで合うさ!


PCを新調したので、DTMとDTVの動作確認も兼ねて、
エレフエを使って一曲作りましたので、プロフィールのYouTubeの方から飛んで、

聞いていただければ幸いです。


※UJAM
・SYMPHONIC ELEMENTS - DRUMS
・SYMPHONIC ELEMENTS - STRIIIINGS
・SYMPHONIC ELEMENTS - BRAAASS
で、伴奏。

※IK MULTIMEDIA
・Miroslav Philharmonik 2
で、主旋律。

主旋律の入力にエレフエを使用しました。
伴奏はコードとキースイッチを指定しただけで、UJAMがあそこまでやってくれます。
お手軽に作った伴走を流しながら、適当に主旋律を吹いているだけですが、とっても気持ちが良い。
個人的に、エレフエではホルン音源を吹くとテンションがバク上がりになります。
ホルンいいわ。オーボエもいいけど。

最後にめちゃくちゃ蛇足ですが、
「recorder」が笛を意味するようになった経緯については、

音色とか鳥の鳴き声からの連想によるものだという説が言われていたりしますが、

イタリア語もフランス語もドイツ語も語の成り立ちでは「フルート」が「リコーダー」を指しています。

なんで英語での「recorder」が縦笛を意味する様になったのかは、結構な謎だそうです。

言われてみると楽器の形質からして「record」+「er」より「フルート」のほうがしっくりきますわね。

英語って他言語から単語を輸入することが多い言語なんで、理由は適当なのかもしれないです。

 

でわ。