魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女 | 「Obi☆Wan」の 映画大好き♪♪

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魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女    2017公開

 


【監督】

 吉田りさこ
【出演】

 中村悠一、早見沙織、日笠陽子、小原好美、内山夕実、寺島拓篤、巽悠衣子、田丸篤志  

【物語】

 

 第3次世界大戦が終結。超能力が普及し体系化され「魔法」と呼ばれるようになった。魔法を扱える魔法師は、軍事戦略的に不可欠の存在となった。

 

 そして、司波兄妹が、その魔法師を育成する国立魔法大学付属第一高校に入学。妹は優等生、兄は劣等生として…

 

 

 高1を締めくくる春休み。司波達也(中村)は、同級生たちと小笠原諸島に旅行に来ていた。1年間の活躍で、達也の信望は厚い。妹の深雪(早見)も、そんな兄を敬愛に満ちた眼差しで見つめていた。

 

 そのバカンスの場に、軍から出動要請が来た。達也は、密かに軍の特尉を任じられており、地球に落下する隕石の消滅に向かった。

 

 一方、深雪たち7人は、隣島にショッピングモールに買い物に出かけた。カフェで休憩しているときに、軍や警察関係がせわしなく動いているのに気付き、予定を切り上げ帰ることにした。

 自家用機の中に、誰か隠れている気配を感じたエリカ(内山)だったが、警察の追及をかわし、宿泊地の島へと連れて行った。

 

 追われていたのは少女だった。自分をわたつみシリーズの九亜(小原)と名乗った少女は、14歳にしては小さく、まるで小学生のようだ。

 

 自分はわたつみシリーズの仲間と魔法実験をさせられている。盛永博士に逃げるように言われた。そうたどたどしく話す九亜を、痛ましい気持ちで見つめる深雪たち。

 

 そこへ、達也が戻った。事情を聞き、隠れた陰謀を感じる達也。

 九亜は懇願する。「自分と仲間を助けて欲しい」

 

 しかし、この隠れた実験に気付いたアメリカの組織も、その阻止に動き始めていた…

 




 

 

【オビ☆ワン チェック】

 「さすがです。お兄様」

 と、兄を慕う完全無欠の美少女の妹と、高校入学試験で実技最下位で下級クラスに入れられた兄のスクールライフを描いたライトノベル小説の映画化。

 

 劣等生という言葉にそぐわない、完璧な仕事をやってのける冷静沈着な兄、司波達也のキャラクターがすごい。

 自分より実技点の高かった先輩を、魔法で完膚なきまでに負かす。日本の魔法技術を狙う外国の刺客を分子レベルで消滅させる。魔法発動の補助具である最先端のデバイスを設計できる。

 何しろ慌てない。熱くならない。そしてハーレム状態でモテるのに、男友達に彼女をきちんとあてがう。

さすがです。お兄様

 

 魔法という題材で、ファンタジーっぽいと思われますが、原作者、佐島勤氏の設定がいちいちすごい。例えば達也が使う大技「ベータ・トライデント」は、こう定義されている。

「物質を陽子と中性子にまで分解し、さらに中性子をベータ崩壊させる魔法。第1段階として物質を原子に分解し、・・・(中略)・・・陽子は中性子から分離された電子を捕獲することができず、電子の大部分は陽子と共にプラズマ状態で拡散される。その結果・・・(以下略)」

 こんな感じで、世界観、人物設定、各種魔法の性質などが、とてもしっかりしていて読み応えがあるのだ。

さすがです。佐島様

 

 今作は、原作者が新たに書き下ろしたストーリー。アニメシリーズからかなり時間が経った頃の話で、原作を読み込んでいた人の方が楽しめる。

 入場者プレゼントで、「美少女魔法戦士プラズマリーナ」という結構厚い小説を頂いた。

 さすがです。運営様

 

 

 う~ん、この「さすがです」の褒め方はいいなあ。こういう褒められ方をしたら、無条件に喜んでしまうなあ。

 

星星