宿泊心理センターは、ホスト沼にハマる娘さんたちの立ち直りに数年携わってきました。

 

 

支援の最前線で奮闘する中、最近また”新たな波”が来ているように感じられてなりません。

 

 

それは、メンズコンセプトカフェ(通称:メンコン)メンズ地下アイドル(通称:メン地下)といった存在です。

※今回はメン地下については割愛します。

 

 

メンコンに夢中になっている娘さんの姿を見ていると、遅かれホストクラブにも染まってしまいそうなことは想像に難くないと思います。

 

 

親御さんたちにとってそれはとても深刻な問題であり、大切な娘がメンコンにハマる様子を黙って見過ごすことなど到底できないのです。

 

 

【見出し】
1.メンコンのシステム
2.お金の関係しか信用できない娘
3.親にできること

 

1.メンコンのシステム

 

まず、メンコンについて詳しくない方のために、そのシステムについて説明します。

 

 

メンコンをイメージしやすい例えとして、ひと昔前から流行っている「メイド喫茶」の男性版のようなものと思ってもらってかまいません。

 

 

メンコンでは、その店舗ごとのテーマ(王子様、執事、アイドル風など)に沿ったキャラクターを演じるキャスト(店員)たちによって、様々なもてなしがされます。

 

 

料金は以下の通り

 

基本料金(テーブルチャージ)

¥1,000~2,000

 

ワンドリンク

¥500~1,000

 

 

つまり最低¥3,000ほどで楽しめるようになっています。

 

 

ところが、店舗ごとに独自の“オプション”というものが存在します。

 

キャストに奢りドリンク

¥1,000~2,000、回数制限なし

 

チェキ撮影(一緒に写真を撮る)

¥1,000~2,000、回数制限なし

 

 

あとは店舗によって使った総額に応じた次のような特典もあります。

 

「キャストからお手紙を貰える権利」

 

「キャストと店外で食事できる権利」

 

「キャストとディズニーデートできる権利」

 

 

などがあり、その金額は数十万から百万円を超えるとも言われています。

 

 

ちなみにメンコンは基本的にお酒を提供することを目的としていませんので、風営法の営業許可も要りませんし、未成年も自由に出入りできるお店です。※一部店舗ではお酒を置いているところもあるとか。

 

 

一見すると、ホストクラブほど高額な単価ではないため売掛や借金という話はあまり耳にしませんが、自制が効かない娘さんであれば1回で数万円使ってしまうこともざらです。

 

 

親に感づかれるのを避けるためか、お金を無心するというより、ちょっとバイトかパパ活を頑張って通っている子の方が多いようです。

 

2.お金の関係しか信用できない娘

 

メンコンに夢中の娘さんたちに話を聞くと

 

 

「今が一番楽しい!メンコンのために生きようって思える」

 

 

「メンコンに居る時だけ気持ちが落ち着くから毎日でも居たい」

 

 

「パパ活はつらいけど『頑張ろう!』って原動力になってる」

 

 

こんな言葉が返ってきます。

 

 

楽しそうに生き生きと語る娘さんに対し、親はとても複雑な気持ちです。

 

 

また、ある娘さんはこんなことを教えてくれました。

 

 

「推し(好きなキャスト)は見た目も好みだし、私の事を全肯定してくれるから好きだけど、一般の人は絶対好きになれない」

 

 

その言葉に私たちが「どうして?」と聞くと

 

 

「だって、一般の人たちは傷つくようなことを平気で言ってくるし、すぐ裏切るから信用できない」

 

 

「けど、推しは絶対裏切らないし、いつもわたしのことを想ってくれるからこの世で唯一信用できる」

 

 

と、答えてくれました。

 

 

この“一般の人”というくくりには、家族も、友人も、彼女の“推し”以外のその他全員が含まれています。

 

 

つまり、家族ももれなく「信用できない、裏切る存在」と思われてしまっているのです。

 

 

しかし、この子のこういった人間不信じみた考え方は、なにも生まれつきだったわけではありません。

 

 

例えば「あまり褒められたことがない」「親によく叱られた」といった経験が重なると自分に自信が持てなくなり、自分のことが信用できなくなってしまいます。

 

 

さらに、自分の事を信用できないことで他人を信用することも同様に難しくなってきてしまいます。

 

 

こうした経緯から、「お金を払えば必ず期待に応えてくれる」という担保のある“推し”のことしか信じられなくなってしまったというわけです。

 

 

ある意味で、パパ活もお金が絡んでいるからこそ「確実に稼げる」と信用している節があるのかもしれません。

 

 

悲しいかな、彼女の“推し”はあくまで仕事。

 

 

お店に来なくなったら、お金を払わなかったら応えてくれることはありません。

 

 

「そこまで割り切って通っている」と明言する娘さんも中にはいます。

 

 

けれども、心のどこかで「そうじゃない(お金だけじゃない)」ことに期待している部分を大いに感じます。

 

 

3.親にできること

 

娘さんがメンコンやパパ活をするようになってしまい、言動が人間不信や自暴自棄に陥っているようだと気づいた時、親御さんにはぜひともしてほしいことがあります。

 

 

それは、娘さんに新しい居場所を作ってあげるという大事な仕事です。

 

 

これまで娘さんとどう接してきたかによって状況は変わりますが、一度“家庭に居場所がない”と感じさせてしまったとしたら、残念ながら家庭に今さら居場所を用意してあげても見向きもしてもらえないでしょう。

 

 

それでも、娘さんのために安心を感じられる全く新しい居場所を作るための”きっかけ”を与えてあげることならできます。

 

 

また、どんなに「信用できない!」だの「すぐ裏切るくせに!」と言われようとも、娘さんの心に寄り添い、気持ちや考えを理解しようという姿勢を見せ続けてあげることが、親にできる最大限の愛情です。

 

 

娘さんも口では「親なんて」と言いつつも、心の奥底では「親に認めてほしい」という本能的な欲求を持っているものです。

 

 

親が認めてくれたら、褒めてくれたら、理解してくれたら…。

 

 

それがうれしくないと感じる娘がこの世にいるはずありません。

 

 

私たちは、そんな娘さんたちの新しい居場所作りや、親子の心の橋渡しをさせていただいています。

 

 

たくさんの親子を見てきた私たちに言えることは、親子だけでこの新たな居場所作りという作業を完遂できたケースがないというれっきとした事実です。

 

 

あまり大声で言えないような家庭の問題を他者に委ねるということは、大変に勇気と決断が要ることかもしれません。

 

 

でも、その一歩を踏み出して私たちにご依頼いただけた親子は、メンコンをやめるためのきっかけを得られていきました

 

 

同じ境遇の研修生たちと出会い、打ち解け、友達になった方もたくさんいます。

 

 

まだまだ若い彼女たちは、いくらでも考え方を変えられる柔軟な感性を持っています。

 

 

その感性を引き出すため、彼女たちとじっくり腰を据えて話し合い、その心の内を親御さんたちと共有しています。

 

 

「メンコンだけが全てじゃないよ」と、今日も彼女たちに語り掛けています。

 

 

近い将来、彼女たちの心の奥にくすぶっている「お父さん、お母さんが大好き」という本音を素直に語れることを目標に、日々応援し続けています。

 

 

 

 

娘のメンコン、メン地下、パパ活をやめさせたいまずは無料相談をご活用ください

 

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