大切なわが子を心配する親と、ホストクラブに夢中の娘。

 

 

こうした親子の大半がまともに会話できない関係性であることが問題視されています。

 

 

なぜなら、前回の記事でもご紹介したように、親が娘のホスト通いをやめさせたいと願うのであれば、親子で腹を割って話し合う必要があるためです。

 

 

そこで今回は、実際に当施設でサポートを受けて親子の話し合いを果たし、短期間でホスト通いからの脱出に成功したご家族の体験談をご紹介したいと思います。

※個人の特定を防ぐため、一部情報を修正してご紹介しています。

 

 

【目次】
1. 娘が心配でたまらない
2. 話し合いから進展
3. より充実した毎日を
4. 娘に戻った笑顔
5. 最後に

 

 

娘が心配でたまらない

ここからは、実際に当施設を利用して娘のホスト通いが改善した親子の体験談を、母親目線でご紹介していきます。

 

 

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実家から大学へ通う娘の様子がおかしいと思い始めたのは、要求してくるおこづかいの金額が日に日に増していったことが発端でした。

 

 

最初の頃は、私も「女の子だから服や化粧品などで出費がかさむのだろう」くらいに思っていました。

 

 

ところが、もらったおこづかいだけでは足らなくなることが増えていき、「あとで返すからお金を貸してほしい」と数万円単位でお金を借りるようになっていきました。

 

 

さすがに不審に思い、ある日「お金をそんなに何に使っているの?」と尋ねたところ、「友達付き合いで買い物や飲み食いに使っている」と答えてくれました。

 

 

しかし、金額が金額だけにその答えではさすがに私も腑に落ちず、疑問は晴れないままモヤモヤとした毎日を過ごしていました。

 

 

とうとう、娘に貸した金額が合計で数百万円になってしまい、意を決して娘を問いただしたところ、「友達の誘いでホストクラブへ行くようになり、そこで使っている」と打ち明けられました。

 

 

これまで親の言うことはよく聞くまじめな印象だった娘は、その告白以降は開き直ったかのようにホストクラブへ通うようになってしまいました。

 

 

生活も乱れ、いつ寝ているのかもわからないような夜型に変わり果て、大学にもあまり行っていない様子でした。

 

 

私が何か口を出そうものなら、激しく反論されることが増え、日に日に周りに対する反抗的な態度も目立つようになっていきました。

 

 

そしてある日突然、「ホストと同棲するために家を出てマンションで暮らしたい」と言い出したことがきっかけとなり、とうとう私も我慢の限界を迎え、娘と激しく言い合いました。

 

 

必死の説得もむなしく、話を聞き入れてくれない娘にどうしていいかわからなくなり、インターネットでホスト通いをやめさせる方法を調べ上げ、やっとのことで解決してくれそうな施設を見つけて電話相談をしてみました。

 

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ここまでが、母親が語ってくれた当施設へたどり着くまでの親子の経緯となります。

 

 

次は、施設へ訪れた親子がどのようにして解決まで至ったのかについて、スタッフ目線でご紹介していきます。

 

 

話し合いから進展

 

父親は仕事熱心で時間もなかなか作れないとのことから、主に母親が当施設と連絡を取り合い、面談の日取りを決めてご来訪なされました。

 

 

当時、面談に訪れた親子の様子は、まさに険悪といった印象を受けました。

 

 

娘さんは終始目を合わせようとせず、母親は常に申し訳なさそうな面持ちでした。

 

 

母親がスタッフに経緯の説明をしている最中、娘さんはしばらく無言ののままでしたが、時折、ホスト通いを肯定したくて自分を擁護するような発言をみせる場面もありました。

 

 

もちろん、母親は自宅でも娘さんとの話し合いを何度も試みたそうですが、その度に無視される暴言を吐かれ、挙句の果てには話をしたくないと家を飛び出るような始末だったようです。

 

 

そんな状態で面談の日を迎えてしまったことで、ひどく不安を感じているようにもお見受けしました。

 

 

そこで、「親子話し合いの場を利用してみませんか?」とのご提案をさせていただきました。

 

 

親子話し合いの場とは、親子に施設で数日宿泊していただきながら、その間に相談員を交えて親子の対話を何度か行い、お互いの本音を引き出して問題解決のための次のステップへと進んでいただこうというサポートです。

 

 

母親は少し考え込む様子を見せましたが、父親と娘にも同意を確認し、一刻も早い解決を希望されてご決断をいただきました。

 

 

その後、直ちに日程調整を行い、親子は予定通りに話し合いサポートが開始される運びとなりました。

 

 

結論から言うと、その親子は2泊3日ほどでお互いの言いたいことを出し切り、最後には娘が折れる形でホスト通いを絶つためのケアを当施設で継続して受けることを承諾されました。

 

 

より充実した毎日を

 

話し合いが行われた後、娘さんは数ヶ月間という長い期間を当施設で生活することとなりました。

 

 

母親は不安を抱えながらも娘さんを見送りながら、実家へとご帰宅されました。

 

 

その後、当の娘さんは母親に見せたような反抗的な態度を施設内で他人に振るうこともなく、スタッフや仲間(利用者たち)とすぐに打ち解けていきました。

 

 

特に、年の近い同性の仲間がいてくれたことが幸いし、仲良く会話したり、一緒におしゃれをしたり、買い物に行ったりしながら毎日を楽しく過ごせていたように見えました。

 

 

初期の頃こそ会話の中によくホストの話題が出てくることもあり、依存状態が心配な時期もありました。

 

 

ただ、施設にいる間はホストクラブへ通うことはおろか一切の連絡を取れないこともあってか、時間と共にそうした話題は自然と少なくなっていきました。

 

 

仲間たちと楽しく過ごすかたわらで、心理士やスタッフと「自分のこれから」について真剣に相談をすることもありました。

 

 

 

当施設では特に生活に関する厳しい規則は設けておらず、利用される皆さんには自主的な生活を送っていただいています。

 

 

自由で解放的な環境が心身にもたらす影響は大きく、自宅にいた頃はほとんど睡眠をとっていなかった彼女が、寝すぎてしまうくらい毎日しっかり眠れるようにもなっていました。

 

 

そんな調子で施設での生活も3ヵ月ほど経つ頃には、彼女の口からホストの話題をすっかり耳にしなくなりました。

 

 

その後も落ち着いた様子で生活が送れている彼女を見て、施設長からも一時的に帰宅して様子を見てみましょうという判断が下りました。

 

 

数日間の一時帰宅の結果、家に居ても特にホストクラブへ行きたがる様子もなく、問題は起きなかったとの報告を受けました。

 

 

母親の強い希望で早く復学させてあげたいとの意向を汲み、そのまま彼女は施設での生活に一区切りをつけ、入所生活は卒業というかたちで終わり、大学へと復学されていかれました。

 

 

娘に戻った笑顔

 

後日談となりますが、母親は娘さんが心の奥底に抱えていた感情を、今回の施設とのやり取りを通して理解することができたと語ってくれました。

 

 

それは、施設にいる間に受けた心理士とのカウンセリングや、スタッフや仲間たちとの語らいの中で見つかった、娘さん自身も自覚のなかったような複雑な感情だったのです。

 

 

もっと母親に認めてほしかったこと。

 

 

つらかった時にもっと心配してほしかったこと。

 

 

親の前では無理をして平静を装っていた時期があったこと。

 

 

親に見捨てられたくないという恐怖や不安、寂しさがあったこと。

 

 

以前はそれらの感情が混ざり合ってぐちゃぐちゃになり、自分でもよくわからなくなって家ではピリピリしていたそうです。

 

 

そんな寂しさや不安を紛らわすために、たまたま知ってしまったホストクラブがうってつけだったというわけです。

 

 

しかし、本来そうした感情を受け止めてくれるものは”家族”や”友人”などであることが健全と言えます。

 

 

今回の経験を通して、「もっと家族に甘えて良い」「素の自分を出していい」と気づけた彼女は、本来の笑顔を取り戻されました。

 

 

彼女は自分でも「以前より明るく、声を出して笑えるようになった」「自分のことが好きになった」とも語っていました。

 

 

親子話し合いの場から状況が動き出し、当施設での生活や色々な人たちとの話し合いの中で自分の気持ち母親の気持ちを理解することができるようになった彼女は、とても良い表情で家へと帰っていきました。

 

 

最後に

 

今回ご紹介した親子のような早期解決へと至るケースは、長い臨床記録から見てもあまり例のないことです。

 

 

本来、娘のホスト通いに悩んでいる親子の問題を終息させるためには、親子関係娘の心に潜む根深い原因を解消していくために相応の長い時間を必用とします。

 

 

本件では、母親の当施設への理解と信頼、そして娘さんの本来持っていた”素直な性格”や、親からお金を借りていただけということも大きな要因となって早期解決に結びついたと考えられます。

 

 

ほとんどのケースでは、ホストに対して借金や売掛といった金銭トラブルが絡んでいたり、風俗やキャバクラ勤め、パパ活などが解決をより困難なものとしていることがあります。

 

 

そのため、専門のスタッフや弁護士に要請して慎重に対処に当たらなければならないため、別途費用などもかさんでしまいます。

 

 

また、娘さんや親御さんに何らかの精神疾患がみられるようなケースは当施設で一括してケアできるものの、やはり回復までには相応の長い時間がかかります。

 

 

経験上、全てのケースにおいて言えることは、保護者(親)がいかに焦らず、辛抱強く娘さんの回復を見守ることができるかどうかがとても重要になってくるということです。

 

 

娘がかわいそう、時間をかけたくないといったことからサポートを中断してしまう親御さんも決して少なくありません。

 

 

しかし、そんなことをしても結局は根本的な解決につながらず、延々と同じ過ちを繰り返し続けてしまうでしょう。

 

 

私たち支援者は、娘さんを想う親御さんのため、そして娘さん自身の将来のためにも、ホスト通い解決を願う全国の親子のサポートを全力で行っています。

 

 

今も、そうした悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ当施設へご相談いただければ幸いです。

 

 

「娘の将来のためにも繰り返させたくない」という願いの実現をサポートいたします。

 

 

パーソナリティ障害 宿泊・心理センター

 

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