京都とり市老舗の塚原の筍の若竹煮と筍ご飯 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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今が旬。
一年でこの時期にしか味わえない京都塚原の日本一の白筍を、ありがたいことに京都から送ってもらった。
朝堀りの白筍が届いたら、一刻も早く茹でなければえぐみが出てしまい、美味しさが損なわれる。
仕事に行く前の午前中に届いたので、すぐさま一番大きな鍋にたっぷり水を張り、糠を入れて40分程茹でた。
本来は茹で上がった後は、そのまま自然に冷ましてから皮を剥き水を入れたボウルに入れて冷蔵庫で保存すればいいのだが、家を出るまで最早時間がないので、まだ温かいうちに皮を剥くことになってしまった。



それでもすぐに茹でるという下処理さえすれば剥いた筍は、水さえ1日に一度替えれば1週間ほど美味しくいただける。

その日仕事から帰ってきた後、早速筍料理を作り始めた。



まずは、筍の若竹煮である。

羅臼昆布と枕崎の枯れ節の雄節で出汁をとり、酒と味醂と薄口醤油を入れて15分煮る。

同時に鳴門のワカメも別に出汁で炊いてつけ合わせる。

慌てていて1回目は木の芽を載せるのを忘れてしまった。



同時に筍ご飯も仕込んだ。

出汁、薄口醤油、酒、味醂、塩だけで作る。

当然京都風で作るので色は濃くない。



さて、両方ともできあがった。

合わせるのは、茨城県の名酒山桜桃の純米大吟醸である。



塚原の白筍は、味わいが他の筍とは全く違う。

風味がまるで栗のようだ。

特に穂先の軟らかい部分はその食感がよく味わえる。

2回目は、若竹煮、



筍ご飯ともに木の芽を載せた。

また風味が一層良くなる。



結局3本の立派な塚原の白筍は3日のうちに3回に分けて、若竹煮と筍ご飯を作り続け、完食してしまった。



筍ご飯は職場のスタッフに作りたてを小さいおにぎり10数個にして持っていき振舞った。



この時期にしか食べられない日本一の塚原の白筍は本当に美味しかったのである。