銀座Opusのフランス料理 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

銀座8丁目のザ・ロイヤルパーク・キャンパス内にあるフランス料理店Opusを夜早めの時間に訪れた。


この店は、広尾のフランス料理店Odeの生井シェフが料理や店のスタイルそのものを監修していて、日本各地から取り寄せた魚介や野菜を特製窯で調理するモダンシーフードグリルを得意としているらしい。


店内の照明や設えや音楽は女性に受けそうな感じではあった。
まずは、スープが届く。


ポルチーニと栗のスープだが、美味しかった。
パルミジャーノ・レッジャーノを練り込んだパイのバトンが添えられていた。


続いては、九州の甘い醤油、生姜、胡麻油を効かせた鰹のタタキのような料理が出された。
バランスの妙が感じられていて悪くない。


焼きたてではないフォカッチャは普通だった。


続く秋刀魚のフリットも普通だ。


金目鯛の予定がヒラスズキに変わっていだが、ポワレが出てくる。
唸るような美味しさは感じない。


問題は肉料理だった。
経産牛のローストだが、10歳くらいの子供を産んだ雌牛だから、岐阜県郡上の藤村牧場のような経産牛だったとしても肉が軟らかい訳がない。
火をあまり通していないレアになっているから、肉に旨みがあったとしても硬く噛みきれない部分も多い。
歯が極めて丈夫で硬めのホルモンでも何でも来いという方ならいいが、こういう火をあまり通していない肉は私は苦手である。
一口食べて全て残してやろうかと一瞬思ったが、我慢して最後まで食べた。
おかけで歯が痛くなったが…
新宿クレッソニエールでも同じようにあまり火を通していない硬い牛肉が出てきて辟したことがあるが、はてさて料理人は味見をしているのだろうか?


この一件でかなり不機嫌になったため、リゾットのようになっていてメレンゲと卵の黄身が隠れている卵かけご飯も


店のスペシャリテらしいグレというデセールも


上の空で食べた。


コーヒーもあまり美味しく感じなかった。


有名シェフの監修はいいのだが、実際客に出す料理の研究と実践と確認を怠ることなかれである。