たとえ休みの日であっても、夏は暑くて一歩も外に出たくない時もあった。
そんな時は、午前中からシャンパーニュを開ける。
そして、自分で料理を作り、昼も晩も部屋で音楽を聞いたり映画を観て過ごす。
ある日は純粋鹿児島産黒豚の薄切りとトマトとイタリアンパセリのパスタを作ったり、
晩方には、地鶏をじっくり焼いて地鶏のローストをこしらえる。
身の厚い地鶏の腿肉は皮はパリパリ中はしっとりふっくらと仕上がったのである。
デザートは、月に3日しか売らない京都笹屋伊織のどら焼きにした。
味わうのがきっと正解なのであろう。
洋食の後でも京都の和菓子は食後の甘い食べ物として良かったのである。