熱海壹番の冷やし中華 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

イタリアンを食べたばかりなのだが、熱海にはもう一軒かなり気になっているお店があった。
それは中国料理店壹番である。
昼の営業の終了間際になんとか滑り込み店の実力を味わいにいった。


店内のしつらえや調度品や食器類が普通ではない。
やたら高価なものという意味ではなく、どれもこれも雰囲気があり、センスが感じられる。
出された鉄観音茶はかなり上質だった。


そして、炒飯のセットについてきたスープを何気なく飲んで飛び上がった。
物凄く旨みがあってかつ品がよくすこぶる美味しいのだ。
上湯が素晴らしい。
丸鷄と金華ハムをしっかり使っている。
器もいい。


セットについてきた評判のいい餃子には個人的にそれ程感動はしなかったが、いい味だ。


炒飯はパラッと仕上げる技術は勿論のこと風味がよく、深みを持たせながらうまく味のバランスを整えている。


一番感心した料理は中華風冷麺つまり冷やし中華だった。
やはりこの店はスープが素晴らしい。
タレに深みがあってかなり美味しい。
麺も味わい深く絶妙にコシがあっていい。
そして、ここにも金華ハムを使っていた。


杏仁豆腐もその色を見れば本格さが感じ取れる。
今はなき吉祥寺竹爐山房の杏仁豆腐のようではないか。


外には、四川と広東の両方の文字が書かれていたが、少なくとも広東料理は間違いなく何を食べても美味しいと思う。
次回は、四川料理も含め、夜に訪れてマニアックな中国料理を食べてみたいものである。