清水のレトロな昭和を感じさせる店たち | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

清水できっと地元の方しか知らなさそうな渋い店を何軒か巡った。
まずは、いくつもりはなかったが、雨が降ってきたし、水分を取り過ぎたので、通りがかりの店甘寅に入った。
ここは何の店なんだろう。
ハンバーグがあると思えばラーメンもある。
店内は喫茶店のような昔のカフェのような内装である。


私は、とりあえずメニューを見て焼きそば350円也を注文してみた。
肉は入っていないが細麺の焼きそばは意外と美味しく懐かしい味わいだった。


そして、ホテルへの帰り道にソフトクリーム屋を通りかかったので入ってみる。


濃厚なプレミアムソフトはその日はできないようなのでノーマルなソフトクリームを注文した。
これも150円という安さである。
先程の焼きそばといい昭和時代にタイムスリップしたようである。
味わいも昔によくあったシャリシャリとしたソフトクリームで懐かしい。


そして、料亭のような店構えで地元の有力者がロールスロイスに乗って来店していた清水一の高級寿司店末廣寿司が隣で営業しているいなりや望の稲荷寿司と玉子焼き巻きのセットを買って食べてみた。


原材料名の表示を見てみると余計なものが一切入っていない真面目な造りであるのがわかる。


末廣寿司が威信をかけて作っているのがよくわかった。
くどくどした甘さや変な香りもしない昔ながらの美味しい寿司だった。


翌朝、朝食を食べに行ったのが清水市場内の店ではなく、魚市場や漁師が早朝食べに来る河岸食堂どんぶり君だ。


観光客相手の店ではないので、メニューはまさに食堂である。
刺身はなく、揚げ物や干物を焼いたものが中心のメニューである。



私が選んだのは、黒はんぺんフライとカレーライスのセットだ。


カレーライスは懐かしいカレー粉から作られたもので、専門性は全く感じられない普通のカレーだ。
美味しいものではないが、こういうものも時にはいい。



黒はんぺんフライは大きいものが4枚もあり、食べ応えがある。
これも専門的に油切りがなされているわけではない普通の主婦が作るようなフライだ。


それでも、早生みかんが静岡らしい。



おばちゃんが普通に作った料理なので、お袋の味でもないが、漁師飯として期待してはいけない食堂であろう。
でも、マニアックでレトロな店に何軒も行けたのは楽しかった。