ル・ポットーフーでガザエビのポタージュとクレームブリュレを | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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酒田は昔の北前船の歴史の影響か今でも裕福さを感じさせる街である。
その証拠にフランス料理店が比較的多い。
その中でも老舗となる酒田駅近くのル・ポットーフーは凄い。


結婚式の披露宴会場にもなるようだが、客席数が多く広いし、豪華である。



まずは、シャンパーニュから始める。


前菜は、穴子のエスカペッシュや日本海の海の幸のカルパッチョなどが出された。


そして、店のスペシャリテの一つ、ガザエビのポタージュが届いた。
ガザエビは金沢ではガスエビと言われるが日本海で獲れる旨みの強い特別の海老である。
それをビスクのようにスープにしてある。
ガザエビの旨みが凝縮されたような味わいですこぶる美味しい。


メインはスズキのポワレにした。
美味しい魚だが、個人的には焼き方が甘く感じた。


デセールは、これまたこの店のスペシャリテらしいクレームブリュレが出された。
一見何の変哲もないクレームブリュレに見えるが、バーナーではなくコテで焼いているので滑らかでいい。
また薫香のような香りがブリュレ全体についていて確かに美味しかった。


最後はコーヒーをいただく。


こういう地方都市でこれだけの箱のフランス料理店を営んでいくのはたいへんだろうが、創意工夫を忘れずこれからも頑張ってほしい。


過去に開高健氏が絶賛したフランス料理店だということに胡座をかくことなしに。