シャンパーニュから始める。
アミューズブッシュはバスク豚のサラミと折込みパイだった。
続いてハイビスカスがアクセントとなったジュレが出された。
洗練された味わいで美味しい。
パンも焼きたての自家製で悪くない。
その後ウフシュープレームつまりびっくり卵が出された。
この卵白身に見えるところはホタテの練り物でできている。
それを崩すと卵黄が出てくる。
皿の上のプティボワのソースが可愛らしい。
その後は、夏の香りとともにヴィシソワーズが供された。
魚料理はアンドレロジェのスペシャリテが出された。
白インゲン豆の軽い煮込みの上に白身魚が置かれ、トップにはバスク地方特有のチョリゾが載せられている。
肉料理は牛頰肉のクレピーヌ包みの煮込みである。
肉は軟らかい。
塊が豪快だが味わいは繊細で滋味深く美味しかった。
中心となる支配人等がいつ来てもその存在すら感じられないし、他のスタッフへの教育が行き届いているとは思えない。
客の心を動かすサービスがない限り、ミシュランで星を取ろうが、デパートの中のレストランレベルだと見下されてしまうのは、至極当然なのではあるまいか。