前回のヴァン・ムスーが売り切れていたので、イタリアのエミリアロマーニャで作られたペティアンのような白濁した微発泡のワインをお願いした。
サンダニエーレもトスカーナサラミも上質なラルドまで皿に盛られている。
これもサッサイアのような黄金色の見事な自然派のワインである。
予感は大当たりで内臓系の地方料理が好きな方にはたまらない一皿となろう。
料理はこの怒涛のように頼んでみる。
まず、その日のグラタンに興味を持ってお願いしてみた。
中途半端なベシャメルなど使っていない。
アサリの出汁をもとに卵黄と生クリームで味を整えグラタンにしている。
プーレや魚介もたっぷり入っていて感動的なグラタンだった。
ミルク煮込みといってもブランケットとはまた異なる色合いをしていて、濃厚な肉の味わいが充分に楽しめる。
いかにもビストロという賢まったフランス料理店という雰囲気のお店ではないが、フランス好きにはたまらないお店だと思う。