過門香を連日予約し訪れた。
その日は上海蟹好きの方と一緒に上海蟹味噌三昧である。
頼んだのは上海蟹味噌小籠包、上海蟹味噌入り春巻き、上海蟹味噌と豆腐の煮込みである。
前菜として前日食べられなかった広東式焼き物の盛り合わせもお願いする。
焼き物は鶏肉の広東式パリパリ揚げ、豚肉の香味焼き、レバーを特製タレに一晩漬け込んで焼いたものが皿の上に並べられている。
パリパリ揚げは多めの油で揚げる唐揚げではなく、ジャーレンに載せて熱い油を何度もかけながら揚げるタイプのものであった。
皮がそれこそパリパリで食欲をそそられる。
豚肉の香味焼きも皮の部分に香辛料をつけこれもカリッと焼かれていて香ばしい。
レバーの焼きものはしっとりとしていてこれはこれでしみじみと美味しい。
蟹味噌シリーズは一口かじるごとにジュワーと汁がほとばしり
深い香りが口の中に広がっていく。
蟹味噌と豆腐の煮込みなどは食べ始めから食べ終わるまでずっと蟹味噌の香りに口の中が支配される始末である。
店を出てもこの至福の想いは暫く続くのであった。
ちなみに蟹味噌三昧は翌日も店をかえて続くのであった。