ピエール・エルメのマダム・ポンパドールやセバスチャン・ブイエのムース・ド・ペッシェ、ドラジェを使ったシュー生地のケーキなど官能的なフランス菓子をいくつか食べた。
合わせたワインはソーテルヌより素朴で田舎っぽい甘みのデザートワイン、ブラッソン・ティンベレイ2007である。
エルメのマダム・ポンパドールはトロピカルなフルーツが入った濃厚なクラフティのような味わいだった。
ブイエの桃のムースは桃の香りや味わいを全面な出したタイプではないが、デカダンスな雰囲気が楽しめるケークだった。
ドラジェを砕いて宝飾品のように散りばめたシューのケーク、ルリ・ジューズ・ドラジェも南仏のクラシックホテルのテラスでいただいているようで雰囲気のある一品だった。
デザートワインのグラスは瞬く間に空になったのである。