エーグル・ドゥースの紅玉のケーキ | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

目白のフランス菓子店エーグル・ドゥースである。


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レベルの高い本格的なフランス菓子を作っているお店であるが、なぜか私自身の個人的な好みが激しい。

ほぼ同じクレーム・パティシエールを使っていても、シューアラクレームのクレームはかなり美味しく感じるが、ミルフィユのものは美味しく感じない。


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パティシエのこだわりで前者はクレーム・パティシエールに生クリームをフレッシュのまま混ぜて使っているが、後者は泡立てたものを混ぜて使っているのであろう。

それでも私にはまったく違った印象を感じる。


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シューアラクレームはコクと香りがあってとても好きだが、ミルフィーユはパイ生地は最高なのにクレームはいじりすぎて味がぼやけた印象を受ける。

これはこのお店の秋口に食べたモンブランのクレームにおいても後者と同じイメージを感じた。


しかし、このお店でもの凄く美味しく感じるのが紅玉を使ったケーキである。

4月の上旬まで作っていたシブースト・オー・ポンムがその最高峰であろう。


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現在はタルト・ド・ボムをまだ味わうことができる。


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今まで他店では味わったことのない素晴らしい味わいである。

酸味と甘味のバランスが抜群で深い味わいに酔いしれることができる。


他のケーキにおいてもフォルムや材料にこだわりを感じるものがいくつもある。

その中で興味を持って購入したのが、イボリアンヌとポルト・ドゥ・ベルサイユとアニゼッタであった。


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イボリアンヌはショコラ・ブランにオレンジを効かせている。
ポルト・ドゥ・ベルサイユはショコラのムースを使ったものだがあまり印象に残っていない。

アニゼッタはアニス風味のクリームとムース・ショコラを合わせたものであった。


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どれもミルフィーユやモンブランのように違和感は感じなかったが、紅玉を使ったケーキやシューアラクレームのような強烈な感動は覚えなかった。

他店と比べれば全体的にレベルは高く美味しいケーキだとは思うが…


とにかく個人的な嗜好であるが、このお店ではシューアラクレームとシブースト・オー・ポンムかタルト・ド・ボムだけを私は買うことにしている。