コンラッド東京セリーズでの朝食 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

久しぶりにコンラッド東京セリーズで朝食を取った。

ビュッフェに加え温かい卵料理等をいつものようにつけてもらえるイングリッシュブレックファーストにした。
私はエッグベネディクトを頼んだ。
もう一人はフレンチトーストを注文した。


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エッグベネディクトは、マフィンの上ににほうれん草、ハム、ポーチドエッグが載せられその上からオランデーズソースがかけられ天火で焼かれて出される。


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あれっと思った。
ポーチドエッグに火が通り過ぎている。
以前はトロトロであったのに…
オランデーズソースにもオープン時と比べてコクがなくあっさりしている。
意識的に作っているのか変わってしまっているのに気づいていないのかわからないが…

フレンチトーストは膨らみが命のオークラのものとはまったくタイプが違う。
よくあるフレンチトーストに柑橘系のシロップが添えられている。
これはこれで美味しくないわけではないが…


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先日また日を改めてすぐにオークラにフレンチトーストを食べに行った。
4時半がラストオーダーで4時25分頃銀座から電話したら、私を信用してくれてフレンチトーストを焼き始めてくれた。
タクシーを飛ばしてオーキッドルームについたのが4時40分少し過ぎである。
フレンチトーストが焼き上がって少ししぼみ始めたので、申し訳ないが出せないという。
もう一度焼き直したいがよろしいでしょうかと私に聞くのだ。
凄いと思った。
申し訳ないのはこちらである。
レストランスタッフのそのような緊張感と料理やホテルに対する誇りは客を感動させる。

ビュッフェのハム類、チーズ類は私好みであった。
ハムはパルマ産の上等品とはいいかねるがイタリア産のプロシュート、モルタデラ、私の好きな田舎風の癖のあるサラミはよかった。

スモークサーモンも上質で美味しい。


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チーズはチェダー、粋なグリュエール、トマトは感心しなかったがモッツアレラを使ったカプレーゼ、そしてブリー・ド・モーが置いてあるのは立派だった。

ジュースは種類が多い。
特にプルーンとマンゴーはいい。


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またコンフィチュールが充実している。
特に桃、とミックスレッドベリーがよかった。

パンを一目みて、またあれっと思った。


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クロワッサンが美味しそうに見えない。
実際食べてみてもあまり美味しくない。
蕎麦やお粥もあるが特に蕎麦はのびていることが多く美味しくない。
作りっぱなしである。

気づいているのだろうか。
パンの味等、他のホテルにどんどん抜かれているのに、朝食の価格はホテルの中でも高額の部類にあるということを。
コーヒーや紅茶の出し方もあれでいいのだろうか。
ガラスのポットに入ったコーヒーがどんどん冷めていく。

景色や雰囲気を味わう観光気分だけで客が来ると思ってほしくない。
スタッフに疲労感は感じるが緊張感やホスピタリティ、ホテルマンとしての誇りはあまり感じない。
以前フロントの対応がとてもよく大好きなホテルの一つだったので、一番のホテルを目指すのならレストランスタッフに危機感を持ってほしいと思った。