「エル・クラン」 | 尋常ならぬ娘のオタクな映画日記

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  ~jeanpaul-cinemaの映画と伊藤英明をこよなく愛するブログ~



ペドロ・アルモドバル製作の最新作「エル・クラン」

1980年代前半に実際に起こった連続誘拐事件を映画化した作品。

傍から見れば裕福で幸せそうなプッチオ家。
しかし実際は身代金誘拐で生計を立てるという
恐ろしい裏稼業一家だったのだ!

というようなお話。

ペドロ・アルモドバル製作ということで
ペドロ・アルモドバルという名前を目にすると
とりあえず観たくなるという性質で(笑)
今回も実話ということもありさらに興味をそそられ
観てきました♪

映画自体が面白かったかというと・・・

ん~・・・微妙・・・
って感じでした(;´▽`A``(笑)


本編に関しては面白くないこともないのですが
なんかツッコミどころが満載といいますか
不自然な点が多くて、あまり入り込めなかったんですよねぇ。

身代金を請求する脅しの電話を公衆電話からしてるんですが
人が横をバンバン通ってるところでやってたり
しかもそれがけっこう静かな場所で
いや、今通ってる人に完全に会話聞こえてるよね??
みたいな場所だったりするんですよ( ̄ー ̄;

さらに誘拐してきた人を車から降ろす時も
近所の人に絶対わかるでしょ。。。って感じだし(;´▽`A``

誘拐された人が喚くからその声を消すために
大音量で音楽かけてるんだけど
こんなの一晩中やってたら近所から絶対怪しまれるでしょ。

とか不自然さ満開なんです( ̄Д ̄;;

でも、実話っていうんだから
こんなことが本当にまかり通っていたんだろうなぁ??と。。。

それに時代が時代だったから
こんなことも普通にできてたのかな??とか

謎が多かったですね。


さらになぜプッチオ家の親父がこんな誘拐をやっているのか?
その動機もイマイチよくわからなかったし。

プッチオ家における父親の権力に逆らえず
誘拐に手を染める子どもたちの心境といっても
あえて感情移入するなら長男になんだろうけど
これもイマイチ感情移入はできない感じだったので
観ていてあまりテンションの上がる映画ではなかったですね。

なので
ただただ事の成り行きを傍観するといった感じでした。


しかし
最後の最後で
急にショッキングな出来事が不意打ちで起こり((( ロ)~゚ ゚!!


さらに
最後に字幕で語られる一家のその後に衝撃!

それまで観てきた本編よりも
最後の説明文に一番心奪われる
という
珍しい体験をしました(笑)

あと音楽の使い方は非常におしゃれでした♪

ということで
満足度・・・50%