「ミュージアム」 | 尋常ならぬ娘のオタクな映画日記

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大友啓史監督×小栗旬主演「ミュージアム」

この映画の存在を知った時から超楽しみだったのですが
極力人が少ない平日に行って満喫しようと
木曜まで我慢をし、やっと観てきました~!!!

雨の日にだけ現れる連続殺人鬼“カエル男”。
カエルのお面に雨合羽を着たその男は
さまざまな“刑”と称して、被害者を残酷極まりない方法で殺していく。
そんなカエル男の最後のターゲットとなったのは
小栗旬演じる沢村刑事とその妻と息子だった。

というようなお話。

まず猟奇殺人ものが大好きな私は
とかいうと危ない人物のように思われそうですが(;´▽`A``
そこから見える犯罪心理のようなものに
非常に興味が湧くんです。
なので、このカエル男の死刑執行という方法、
そこに課した意味、非常に見ごたえがありました。

さらにカエル男がターゲットに近づいていく過程とか
かなりスリリングでした。


そして
ついにターゲットが小栗旬演じる沢村刑事になってからの展開。
これもまた面白かったです。

小栗旬の演技は迫真の演技

ここまで鬼気迫る演技はこれまで観たことなかったです。
小栗旬が先日番宣で「この映画は当てたい」と
しみじみ言っていましたが、
当たるかどうかは、
内容が過激な分好き嫌いがわかれそうだからわからないけど、
映画としては素晴らしいし、小栗旬も最高だったよ!
と心の中で小栗旬に絶賛のエールを送りたい気持ちになりました。

そしてカエル男を演じた妻夫木聡もよかったです。
こちらも鬼気迫る演技で狂気に満ちてました。

そして小栗旬の妻役の尾野真千子。
小栗旬の妻っていうイメージじゃないなぁとか観る前は
ちょっと不満に思っていたのですが
この映画のこの役は
かなりの演技力を持った女優さんでなくては無理
というか、そうでないと全てが台無しになってしまうので
尾野真千子はそういった意味で彼女しかいなかったかも!
納得しました。

そんな3人の
魂を込めた演技ともいえる演技がぶつかり合う終盤のシーンでは
3人の演技は凄過ぎて、素晴らしすぎて
観ている方もその場にいるようなほどの息苦しさ
本当に精神的に追い詰められるような迫力があり
観終わってかなり疲れ果てた感がありました(笑)



そんな緊迫し続ける映画を撮った
大友監督は本当に見せ方がウマいなぁとしみじみ思いました。
迫力あり、スリリングでスピード感があり
映像も美しく、観ているものを引き付けるのが本当にウマいです。


そしてラスト!!!

そう来るか!
というラスト
でした~。

ちょっと予想外のラストになるほどねぇ!と唸りましたが
このラストこそ、この映画のカエル男の存在の意味を
より深いものにするラスト
なんだなぁと
今の世の中について改めて色々と考えさせられる映画
になっていました。


一人の人間が何らかの理由で壊れてしまった物語として
非常に興味深いものでしたが
ラストに関しては
やっぱり「ヒメアノ~ル」のラストが素晴らしかったなぁ
また「ヒメアノ~ル」のラストを思い出してしまった私でありました。


とは言っても!!


今回の「ミュージアム」
期待を一切裏切ることなく
最高に面白い作品でした!!!



満足度・・・85%(大満足でオススメですが
           けっこう内容過激なため、
            そういうのダメな人にはオススメしません)

でも、私的には予告からもっと目を覆いたくなるほどグロくて
怖いのかと想像していたのですが、殺害場面などはそんなに描写がなかったためそこまで怖くはなかったです。