「サンドラの週末」
マリオン・コティアール主演作。
マリオン・コティアール演じるサンドラは体調を崩し、
休職していたが、復帰できるまでに回復。
復帰を目前にしていたのに、一本の電話が入り
サンドラの復帰を受け入れれば、他の社員のボーナスがなくなる
という現実を突きつけられる。
その通達を受け、社員たちは
サンドラを取るか、ボーナスを取るかという選択で
ボーナスを選ぶのだった。
クビになると困るので、社長に再投票をお願いするサンドラ。
なんとか再投票をしてもらえるようになったサンドラは
職場の仲間一人一人を訪問し、
自分が残れるように投票してほしいとお願いするのだった。
というようなお話で
映画は90分ちょっとありますが
延々と
サンドラが職場の仲間を訪問し再投票のお願いをする様子が描かれます。
その中の会話などで
こういう状況に置かれた人たちの心理が描かれます。
90分ちょっと
観ている間はそんなに退屈することなく観ることができましたが
観終わってみると
この淡々と描かれるだけの映画はちょっと物足りなかったなと
期待していただけに残念感が残りました。
サンドラが休職していた理由とか
そういう背景は全く描かれないので
感情移入もイマイチできないし
そういう部分がもう少し詳しく描かれていると
もう少し違ったのかもしれないと思いました。
それでも
この状況というのはかなりリアルに感じ取れるもので
現在の厳しい社会の中では
他人事とは言えない問題でもあるので
サンドラには感情移入はそこまでできなかったものの
自分の身に置き換えて考えることはできる映画でした。